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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
公式イベント『ファーストフェスティバル』

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新人プレイヤーへの支援⑥銃の素材収集終了!そして突然のイベント

イベント『ミノタウロスパーティー』の発生条件はパーティー内に称号『新人星渡人』が二人以上いて、夜に特定エリアに行くと発生する。イベント内容詳細は次回説明します。

「兄ちゃん、おはよう」

「おはよう、立夏。母さんは?」

「ゲーム会社に手伝いだって」


朝、リビングにおりると立夏が朝食(ご飯、味噌汁、ウインナー、野菜炒め)を食べながらテレビを見ていた。僕もご飯、味噌汁を用意してテーブルに座る。


「立夏は今日部活なかったよな?何するの?」

「午前中は買い物に行って、午後からは『WMMP』。昨日新しいクエスト見つけたんだ。兄ちゃんは?」

「こっちは午前中は宿題して午後はゲームかな。昨日双子の新人プレイヤーに会ったんだけど、MMOが完全に初心者みたいでいろいろ教えてるんだ」

「へえ、今度紹介してよ」


 そのまま立夏に昨日の事を話し、午前中は夏休みの宿題を消化しつつ午後からは『WMMP』にログインする。


うん?ハクとユキからメールが来てるな。お、どうやらグレータ―ポイズンスパイダーとゴーレムを倒して惑星『ファースト』の第2の街『セカンド』についたみたいで、時間がある時に一緒にプレイしませんかだって。僕はすぐに返事を返しセカンドの街に向かった。


 セカンドの街の大時計塔の前にハクとユキはいた。どうやら装備もちゃんと新調してるみたい。


「あ、先生、こんにちわ」

「無事ゴーレム倒しましたよ、先生」


 二人も僕に気づき話しかけてくる。


「じゃあ今日はザバン砂漠にいこうか。ザバン砂漠の情報は集めてる?」

「はい、マリーさんから話を聞いてきました」

「きちんと耐熱性のマントは買ってきてますよ」


 お、きちんとマリーさん(情報屋)を利用してるじゃん。ザバン砂漠は気温40度以上で普通の装備では急激に水分が減り〖脱水状態〗になりHPが減少していく。なのでザバン砂漠を進むにはお店で売っている耐熱性のマントに十分な水を持つ必要がある。


「じゃあ、行こうか?」

「先生はマントいらないんですか?」

「僕は(シズクの)スキルの効果で完全に無効化できてるんだ」


僕達は街から出てザバン砂漠に入る。


「ううー、暑い~」

「本当暑いね、姉ちゃん」

「二人とも、水分には十分気を付けてね。耐熱用のマント着けてても普通のフィールドより水分の減りは早いからね」

「先生すごく涼しそう。ずるい!」

「ずるいって言われてもこれはスキル運だからねえ。ほらがんばって、洞窟の中は比較的涼しいから」


 ハクとユキは暑さに耐えながら、時折魔物と戦いながら砂漠を突き進む。そして


「ああー、涼しい」


 ハクとユキはマントのフードを脱ぎ涼んでいる。僕達は今ザバン砂漠の洞窟にいる。洞窟内は地上より涼しい為、耐熱用のマントは必要がない。今の所は。


「二人ともマントのフードを脱ぐのはいいけど、マントは装備しときなよ」

「ここに『火薬岩』があるんだよね」

「ああ、この洞窟の最下層の溶岩の近くで採取できるんだ」


「そういえばここにボスっていないんですよね?」

「ああ。今の所はね。ただここだけボスがいないからもしかするとまだ発見されてないだけでいるのかもしれないけど」


「これが『火薬岩』ね」

「姉ちゃん、注意してね。衝撃を与えたら爆発するんだから」


 洞窟内を進み、ユキは銃を作るための最後の素材『火薬岩』を見つけ慎重に採取してアイテムボックスに入れていく。火薬岩は衝撃を当てると爆発する為バッグに入れて持ち運ぶことはできないため、【アイテムボックス】の所持が必須である。


 その様子を見てるといきなり『発見マーク』が出現、それも条件達成済みですぐにイベントが発生する。


「ハク、ユキ、気を付けて。何か起こる!」

「「え?」」


ドドドドドドド


 突然洞窟内が揺れ地面にひびが生じる。僕は急いで二人に近づき抱きかかえる。二人を抱きかかえた瞬間地面が崩壊し僕達は落下する。


「キャアアアアアアアアア」

「うわわわわわわわわわ」

「ハク、僕に抱き着いて」


 僕は左手に抱えているハクに指示を出し身体に抱き着いてもらい、自由になった左手のフックショットを放とうとするが


『現在武器・スキルを使用できません』


 嘘だろう。僕達はそのまま落下していく。


 すぐに地面が見え着地する。そこはひとつの洞窟で奥には扉がある。そして僕達がこの場所に降り立つと同時に扉が開き何かが出てくる。それは下半身には腰布、上半身は筋肉ムキムキ、頭には巨大な二本の角が付いてある馬面、そして手には巨大なオノを持った魔物:ミノタウロスだ。それも10体。


「ハク、ユキ、気を付けて。今まで戦った敵とは強さが違うかもしれない」

「「はい」」


 僕達は気を引き締めて戦闘を始めようとするが


ドドドドドド


 僕の地面から突然鉄の檻が出現し僕を拘束する。


「先生!」


 二人が心配する中、おりに攻撃してみるが非破壊オブジェクト扱いで出ることはできない。


『イベント『ミノタウロスパーティー』が発生しました

クリア条件は

・ミノタウロス10体の撃破

・キングミノタウロス1体の撃破』


「ハク、ユキ、今俺は戦闘に参加できない。恐らくミノタウロスを倒したらこの鉄の檻から出れるかも。頑張ってくれ」

「「はい」」

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