失われし緑の森⑤
道具作成組(ガイウス視点)
「わしは今回のイベントの道具作成組のまとめ役となった『インフォ・プロダクト』のガイウス【中級鍛冶師】じゃ。隣にいる二人が同じく『インフォ・プロダクト』のバイロン【木工技師】とカオリ【中級裁縫師】で補佐に入ってもらう」
わしはこのイベントをマリーから聞いたとき知名度から道具生産組のまとめ役を任された。マリーはケンから必要な道具についても聞かされたらしく、その内容を聞いたわしは新たに補佐としてバイロン、カオリを指定した。なぜバイロン、カオリかというと
「今回わしらが作るのは【鍛冶師】が中心となって作成するスコップ、荷車と台の補強部品、。【木工師】が中心となって作成する土を置く台、【裁縫師】が中心となって作成する毒無効が付与されたマントじゃ。あとそれぞれの武器や防具などの修繕も入っておる。とりあえず3班に分かれて大まかな作業ペースを作ったら作業に移るぞ」
ポーション作成組(マリー視点)
「私は今回のイベントのポーション作成組のまとめ役となった『インフォ・プロダクト』のマリー【見習い錬金術師】【中級調合師】よ。補佐として今回のイベントの発見者『星巡る銀河』のケン【錬金術師】とアカリ【錬金術師】がつくわ。とりあえずケン君とアカリのところに錬金術師、私のところに薬師が集まって。あとはそれぞれのまとめ役に話を聞いて」
私の話が終わるとその場にいた20名のプレイヤーが分かれていく。あっち(錬金術)はケン君に任せて大丈夫でしょ。こっちに来たのは8名ね。現在『WMMP』の参加プレイヤーは5万人。そのうち生産職のジョブを持っているのは1万人弱。生産職の中でもポーションが作成できる【調合師】関連についているのは600人。そう考えれば悪くない数字ね。ただ最近はケン君の影響からか【錬金術師】になるために【調合師】が増えてるけどね。
「さて私たちは【調合】で解毒ポーション、ヒールポーション、マナポーションを作っていくわよ。この中で作ったことがないポーションはある?」
私が聞くと2人のプレイヤーが手を上げ
「「解毒ポーションつくったことがないです」」
「作り方は簡単だから教えるわね。さあ頑張りましょう」
料理作成班(ブリリアント視点)
俺たちが拠点でまったりしながら今度どんな料理を作ろうか相談していると突然フレンドコールが鳴り響いた。相手はマリーだ。内容を聞いてみると大型イベントで力仕事?があるらしく料理人が必要なんだそうだ。そのイベントを発見したのが第一回公式イベントで大活躍したケンらしい。
「ギルマス、どんな内容だったんです?」
「どうやらイベントで料理人がいるらしく協力して欲しいんだとさ」
「どんなイベントなんですか?」
「力仕事があるから料理がいるらしい。詳しい内容は参加したら教えてくれるとさ」
「ひまですし参加しますか」
「そうだな」
俺たちが支度を終えセンターの街に行くとそこにはマリー達『インフォ・プロダクト』30名と攻略組の『狼牙団』と『白炎』がいた。人数もそうだがなんだこのメンバー?
「これで全員揃ったわね。じゃあ早速行きましょう」
俺たちが合流するとマリー達は町から出ていく。俺は慌ててマリーに追いつくと今回のイベントについて内容を聞く。
「おい、マリー。今回のイベントって力仕事って言ってたよな?それなのになんで攻略組がいるんだよ?それに今からどこに行くんだ?」
「なぜ攻略組がいるっていうのは今回のイベントを見つけたメンバーに紅葉がいたからと何が起こるかわからないから呼んだのよ。それと今から行く場所は今回のイベントを発見した場所である『失われし緑の森よ』」
失われし緑の森だって?あそこはイベントが何もない観光場所じゃなかったのか?それにこの人数はどういうことだよ?とりあえずマリー達についていき失われし緑の森に入るとそこにはたくさんのプレイヤーが集まっていた。そして目の前にイベント参加の可否に関するウインドウが現れる・・・は?参加人数100人で期間が2か月だって?なんだこの大型イベント。それにマリーの言った通りイベント内容がよくわからねえ。こんなイベントだれが見つけたんだよ
調査組(ケイロン視点)
私はイベント画面を見ながら震えている。まさか私たちが見つけられなかったイベントを見つけるとはさすがケン君だ。やはり彼がイベントゲッターであるのは間違いない。となると何らかのスキルのおかげかジョブのおかげか・・・・っと危ない、危ない。また周りが見えなくなるところだった。
おそらく今回のイベント条件は植物に関する従魔を持っていることじゃないだろうか?私たちも従魔を連れてきたことはあったが何も起こらなかった。それに植物系の従魔は現在ケン君のアーシャのみ、さらにこのエリアに近づいたら声が聞こえたらしいから植物関連の従魔については正解だろう。
「ギルマスここが灼熱の土地です」
考え事をしていると隣にいたギルドのメンバーが声をかけてくれる。確かにあと数歩で目的の灼熱の土地に突入するところだった。以前来たときはこのエリアにも入ったのだがダメージを受けてすぐに戻り探索はあきらめたんだった。ただ今回はいくつかヒントがあるし、いくつか対応策もある。
「さあ、みんな研究を始めようじゃないか」




