浜辺の探索
ゲームアナウンス『』
アイテム名〖〗
スキル名⦅⦆
職業【】
「うーん」
窓から射す朝日のまぶしさに僕は目を覚ます。現在の時刻は午前8時、洗面所で顔を洗った後、リビングに向かうと
「おはよう、険人ちゃん」
「おはよう、母さん」
台所では母さんが洗い物をしていた。テーブルには朝食としてウインナーと目玉焼き、モヤシのナムルが置いてあった。僕が席に着き朝食を食べていると
「険人ちゃん、今日これから会社に行ってくるからお留守番とお買い物お願いね」
「うん、わかった」
母さんは洗い物を終えるといくつかの商品を書いたメモ帳を僕に渡し、身支度を済ませ出ていった。どうやら以前の会社からヘルプが来たみたい。母さんは以前ゲーム会社でプログラマーをしていたが、父さんと結婚し寿退社をした。だけどたまに会社からヘルプコールが来て、暇なときはフリーランスみたいな形で手伝いに行ってるんだ。
僕はゆっくり朝食を取ったのち、『WMMP』をする前に買い物を済ませることにする。僕がよく買い物をする場所は2か所あり1か所目は衣服や食品、電化製品など様々な店が詰め込まれたショッピングモール『リオン』、もう一か所は今日行く昔ながらの商店街である。こちらの商店街は八百屋や魚屋、散髪屋、精肉店など小型店が連なっている。
リストを見ると野菜や魚があるのでまず八百屋に向かうかな。僕は身支度を済ませ自転車に乗り込み商店街へ向かう。
「おっちゃん、おはよう」
「おう、険人。今日はどうした?」
行きつけの八百屋のおっちゃんに話しかけると、こちらに笑顔を向けながら挨拶を返してくれる。僕は軽く世間話をしながら買い物リストを見せるとおっちゃんは早速選んでくれる。
「うん?この量じゃ少なくないか?」
「立夏は今おばさんの家で手伝いをしてるんだ」
立夏とは僕の妹の御剣立夏で現在中学3年生。趣味は天体観測 (こちらがメイン)と山登りの今はやりの山キャンガール。夏休みになると一週間ほど母親の妹の尾峰おばさんが経営しているペンションに手伝いに行くのだが、今回空前の登山ブームでなぜか今の時期に大量に客の予約があったため立夏がヘルプに行った。
「はいよ、少しおまけしといたぞ」
「ありがとう、おっちゃん」
八百屋を後にした僕は次に魚屋へ行く。魚屋の前では頭に鉢巻き、紺色エプロン、長靴をはいたおじさんが呼びかけをしている。
「いらっしゃい、新鮮な魚入ってるよ。焼きに煮つけ、揚げ物なんでも合うよ」
「こんちわ」
「おう、険人じゃないか。今日はどうした?」
「なんか焼き魚に合う魚ない?」
僕の質問に魚屋のおじさんは大きなアジを数匹用意してくれたので、お金を払い購入した。これでお使いは終了。早速家に帰って『WMMP』をプレイしよう。
~WMMP~
僕が小屋で目を覚ますと突然インフォメーションが流れる。
『初めて植物を育てました。新しくセットスキルを一つ覚えることができます』
うん?植物を育てた?・・・ああ、アレか。僕が急いで外に出ると畑にワイルドベリーの茂みが育っていた。どうやらワイルドベリーの苗木が成長したようだ。近づいてみるとガサガサと茂みが揺れ
「え、何でここに?」
そこにはミルキーフライの幼虫が4匹いた。ミルキーフライの幼虫はそのまま僕に近づいてくると体をこすりつけてくる。僕は恐る恐るミルキーフライの幼虫の体を触ってみるとプニュッとしたはずみのある良い手触りだった。
「ミュー――」
ミルキーフライの幼虫は気持ちよさそうに声を上げる。そして4匹とも撫で終わると一匹のミルキーフライの幼虫が何かの塊を転がして持って来た。鑑定してみると
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ミルキーフライの上質な糸の塊
ランク1
品質:標準品質
解説:ミルキーフライが作りだした。ほぐすことで丈夫な糸になる。友好関係を結んだミルキーフライの幼虫から渡されたもので上質なものとなった
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「くれるの?」
僕が尋ねるとミルキーフライの幼虫は上半身を持ち上げ頷いた。ぼくが受け取ると
『魔物と友好的な関係を築きました。スキルを一つ獲得できます』
え、魔物と友好的な関係を築きましただって?もしかするとワイルドベリーを植えたから?それともホークハンターから守ったから?うーん、条件がわからないな。まあいいか。見た感じずっと居続けるのかな。食料は足りるのかと聞いたら、うなづいたので大丈夫なんだろう。
いきなりハプニングがあったが、今日は初日上陸した海の方向を探索しよう。準備を終え浜辺に向かう。浜辺についたのだが現実の海のように何かが漂流しているわけではなくきれいな砂浜だった。
少し探索してみると
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シジミ
ランク1
品質:低品質
解説:小型の2枚貝の一種
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アサリ
ランク1
品質:低品質
解説:小型の2枚貝の一種
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砂浜の中にたくさんの小さい貝を見つけた。これはおいしそう。ツボで水と一緒に煮ればいい出汁が取れそうだ。でも浜辺にあるのはこの2種類のみか。じゃあ次は海の中の探索を始めよう。
まずは腰までの深さの浅瀬を探してみると
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ハマグリ
ランク1
品質:低品質
解説:大きな2枚貝の一種
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サザエ
ランク1
品質:低品質
解説:まき貝の一種
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先ほどより大きい貝であるハマグリとサザエを見つけた。よしよし新しい食材をみつけたぞ。でも小さい小魚も見かけるのだがあまりに早くて手で捕まえるのができないな。やっぱり釣りか?でも糸と針がない・・・そういえば糸はさっき貰ったじゃないか。後は針か。木ではさすがにできないから金属がいるな。
そんなことを考えながら探索していると
コツン
海中の砂の中で何かを踏んでしまった。何?この巨大な固い物体は?何度か踏んで確かめてみると
ザシュ
両脇の海から突然はさみが飛び出てきた。僕はハサミの攻撃を躱した後、急いで砂浜まで戻り鑑定してみると
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サンドクラブ
ランク1
解説:大きな蟹の魔物。普段は砂に隠れ獲物がかかるのを待っている。
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なんと大きな蟹型の魔物だった。サンドクラブは海から出てくると僕の方へ向けて突進しながらはさみを振り下ろしてくる。僕はハサミの一撃を避けて牙のナイフを振り下ろしたが
カンっ
と殻に弾かれダメージを与えた様子はない。どうしよう、攻撃は避けれるがダメージが与えられない、くそぉ・・・うん?そういえば魔法覚えてたの忘れてた。それも近くに水があるから火の魔法が使えるじゃん。
僕はサンドクラブから距離を取ると手を前にかざし
「⦅ファイアボール⦆」
火の玉がサンドクラブの口に当たり、よろけて動きを止めた。よし効いてる、それも弱点に当たったみたい。
ここで魔法について。魔法は詠唱時間があり、その間動くことはできない。ちなみにファイアボールの場合2秒間だ。また連続で使用はできずクールタイムが存在する。そして魔法を打ち続ける事1分、サンドクラブはポリゴン化しアイテムを落としていった。




