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【1000万PV突破】『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
ギルド『星降る銀河』設立

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簡略式爆発ポーションの作り方

コンコン


「ケンさん、いますか?」


 新しいレンガの素材についてアトリエの本棚で調べていると扉をたたく音が聞こえた後アカリが声をかけてきた。そうだ、アカリの錬金術の相談に乗るんだった。


「いいよ」


返事を返すとアカリがアトリエの中に入ってくる。そして机の上にある装置に目が行く。


「ここがケンさんのアトリエなんですね。!?それが初期型抽出増幅器」

「うん。効果は【錬金術】の総CP、成分CP、抽出量の増加だって。ただし今の設備では植物関連にしか効果が出ないみたい」

「なるほど、装置のアップグレードが必要なんですね」


 アカリは部屋中を見渡している。おそらく自分のアトリエの参考にしているんだろう。そして書庫の部屋に入ろうとすると


「あれ?入れない」

(それはそうよ。だってそこは入室制限があるんだから)


え?そうだったの?ワイズに詳しく話を聞くと書庫の部屋には重要な本や資料が保管されているためワイズが認めた錬金術師ケンのみしか入れないそうだ。そういえばこのアトリエに入れたのってヒミコたちを除くとアカリが初めてだった。


とりあえずアカリの状況を確認するために、真ん中の部屋のテーブルに座って話を始める。


「確かアカリは今簡略式爆発ポーション作れたんだよね?」

「はい。ただいくら工夫しても爆発ポーションができないんです」


 僕は失敗(爆死)しながらいきなり爆発ポーション作ったから簡略式爆発ポーションは作らなかったけど、作り方は確か水にしけた爆発成分を加えるって本に書いてあったな。


「作り方は水にしけた爆発成分を加えるで合ってるよね?」

「はい」


 よし、大丈夫そう。だったら使う成分のヒントを与えればいいかな。さすがに全部教えると試行錯誤する楽しみがなくなっちゃうし


「じゃあ、成分だけ教えるけど、爆発ポーションには『爆発成分』がいるんだ」

「でも古い火薬石からはしけた爆発成分しか採りだせないんですよ?」


ん?古い火薬石て何?火薬石じゃないの?


「簡略式爆発ポーションどう作るか教えてくれない?」

「いいですよ。でも簡単で古い火薬石を細かく砕いて⦅抽出⦆でしけた爆発成分を取り出して水の入った瓶にCP成分限界まで注入して完成です」


そういえばセンターの市場で古い火薬岩って売っていたな。僕は火薬石しか使わなかったから知らなかった。古い火薬石の採取場所を聞くとザバン砂漠の洞窟の浅い階層で見つかるそうだ。僕が溶岩石を探すために深い階層まで潜っていたから気づかなかった。

 

僕が考え込んでいるとアカリが聞いてくる。


「えーと簡略式爆発ポーション作る時に必要な素材なんですけど、爆発ポーションでは使わないんですか?」

「ああ、爆発ポーションでは火薬石使うんだけど」

「え?どうやって火薬石から成分採りだすんですか?アレって少しの衝撃でも爆発しますよね?」


だよな。だったら爆発ポーションを作る前に教えることがあるな。


「アカリはリスボーン地点は拠点にしてるよね?」

「はい、そうですけど?」

「だったら隣の実験室に行って実際に火薬石加工してみようか?ちょうど初期型成分保管装置もあるし」


僕はアカリと共に隣の実験室に向かい、実験室のテーブルの上に火薬石を取り出し


「じゃあ、僕は隣の部屋で待ってるから色々試してみればいいよ」


これから起こる悲劇から逃げるために僕は部屋を出ていく。そして1分後アカリはアトリエの入り口から戻ってきた。


「お帰り、どうだった?」

「火薬石を削った瞬間爆破しました」


アカリは作業用の装備に埃をつけながら少し恨めしそうにこちらをにらんでくる。僕はその視線を受けながら隣の実験部屋に向かう。


「だろうね。さて、実際に体験してわかったと思うけど爆破ポーションを作るには爆死する危険性がある。ただ毎回失敗して爆破していたら実験室の損害もばかにならない」

「そういえば実験室の壁には傷一つない」


実験室は爆破があってもどこかが壊れているなどはなくきれいなままだった。


「テーブルが無事なのは別の理由だけど、壁が無事なのは建材であるレンガのおかげ。あのレンガは錬金術で爆破耐性、火炎耐性を付けてるから無事なんだ。アカリは【錬金術】の⦅反転:耐性⦆は覚えてる?」


「はい。スキルの【見習い錬金術師】が【錬金術師】に進化した時に覚えましたよ。ただ使い方が分からないんですよね。毒草から取り出した『毒成分』に使ってみたら『毒耐性』に変化したんですけど、ポーションに混ぜても何も起こらないんです」


 ああ、それは僕も試したな。まあ失敗したけど。ワイズの話や本を読んでわかったけど『耐性』成分はいろいろ厄介で、単純にポーションに混ぜて『耐性ポーション』ってことにはならないみたい。この話は長くなるから今度にして


「このレンガを作るときにその時⦅反転:耐性⦆を使うんだよ。とりあえず必要な素材は3つ、レンガ、冷えた溶岩石、火薬石の3つ」

「冷えた溶岩石ってどこで手に入れるんですか?」

「ザバン砂漠の洞窟深い場所だよ。今から何人か誘っていってみる?」

「はい」


ということでギルドにいたメンバーを誘ってザバン砂漠に向かうことにする。今回のメンバーは僕(ヒミコ、シズク)、ヘスト、アカリ、ヴィオラだ。ナツたちは少しすることがあるそうだ。


ただある準備のために『インフォ・プロダクト』に寄ることにした。


「あら、いらっしゃい。ギルド結成おめでとう」

「あ、やっぱり気づいてました?」

「まあね。今日はどうしたの?」

「耐火性の高い採取用のグローブが欲しいんですけど?」

「ええ。あるわよ。いくつ欲しいの?」


 耐火性のグローブとは、僕が以前渡したラヴァ・イールの皮を用いて作られた鍛冶・採取専用の装備で強力な耐熱性を持っており、溶岩の近くに転がっている冷えた溶岩石までなら採取することができるようになる。この場で購入したのは僕を除く全員だった。これから行く場所を考えると確かにいるかもね。


「これが必要ってことはザバン砂漠の洞窟に行くのよね?だったら溶岩石や魔物の素材とってきてくれない?高額で買い取るわよ」


 どうやらガイウスが発見した耐熱装備の影響でザバン砂漠の洞窟の需要が高まっているらしい。ただし溶岩が流れる深い層まで行くことができるパーティーは少ないため品薄状態だそうだ。

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