へスト編② 魔闘家へといずる道②梁山泊
ずばり武術家は物理で殴る
魔闘家は○○で殴る
ちなみに魔拳は属性付与した物理で殴る
「ふぅ、いい戦いだったわ」
「グオオオオオ」
私の目の前には私の拳でお腹を殴られている咆哮熊ことハウル・フォレスト・ベアーがいて、光となって消えていった。
昨日【陰陽師】のスキルの検証をしているとあることに気づいたんです。それは呪符が体の一部に触れていたら呪力を流して発動できること。さらに呪力は動きながらでも込めることができるということ。
私の現在のメインジョブは【僧侶】サブジョブは【陰陽師】【武闘家】、ステータスはMP、マジック、スピードが高くなってます。このステータスなら【武闘家】のかわりに魔法使い系の職を入れればいいと思いますが、現実では合気道、拳法を学んでいることから【武闘家】を選びました。
【陰陽師】をとる前は【僧侶】の⦅強化魔法⦆でアタックを上げて、⦅武術⦆系のスキルで攻撃、体力が減れば魔法で回復するという感じでした。ただ⦅強化魔法⦆の効果が切れるとすぐにかけなおすのですが、移動しながら詠唱はできないのでソロの場合、ある程度の敵に隙が無ければ詠唱が止められます。
しかし【陰陽師】を取ったことによりこの問題が解決しました。【陰陽師】には〖呪符:赤紙〗というアタックを上昇させる呪符があります。さらに呪符の場合、移動しながらでも呪力を込めることができ、強化系の呪符なら体に張り付けることで一々取りださなくても呪符を使うことができます。
呪符のおかげで強化によるタイムロスがなくなりスムーズにダメージを与えることができるようになりました。それの結果がハウル・フォレスト・ベアーの討伐です。
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魔闘家:段位一ツ星試練 魔石崩し
種類:シークレットクエスト
期限:1日
報酬:ジョブ【魔闘家】の獲得
目の前の岩を拳で砕く
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あら、何かクエストが始まったわ。でも魔闘家とは何かしら?すると転移の光に包まれどこかに飛ばされます。私が飛ばされた場所はどこかの道場の中、その中央には巨大な黒い岩が立っている。
『ここは魔闘家道場『梁山泊』、資格ある者よ目の前にある黒い岩を拳で砕いてみせよ。さすれば魔闘士の道が開けるだろう。期限は1日、挑戦中はこの道場から出ることはできない。準備を終えたら黒い岩に触るがよい。ただし、気を付けよこれは魔闘士の試験である』
うーん、最後の一文の意味は何かしら?そもそも魔闘家とは武闘家の進化した職業じゃないのかしら?とりあえず魔闘家について調べてみなくてはいけないわね。私はこの空間から抜け出すとセンターの図書館に向かいました。
「すみません」
「はい、なんでしょうか?」
「魔闘家に関する本を探しているのですが?」
「魔闘家ですか?少し待ってください」
私はセンターの図書館に入り受付の女性に魔闘家に関する本について聞いてみると女性は早速探しに行ってくれた。少し待ってると先ほどの受付の女性が2冊の本を持ってきてくれた。
「探したところこちらの2冊の本しかないですね」
「ありがとうございます。早速読んでみます」
「読み終わったら受付に来てください。こちらで返しますので」
受付の女性はこちらに頭を下げた後受付へと戻っていく。そういえばあの短時間で欲しい本を見つけるなんてすごいわね。まさか全ての本の内容を知っているとか?
まさかね。
早速本を開いて読んでみます。そして2時間後全ての本を読み終えました。魔闘家とは武闘家の親戚の様な職業みたいです。昔全ての武術と魔術を組み合わせあらゆる敵をなぎ倒してきた男性がいた。その男性は年を取るとある場所に住み、2人に自分の技術を教えた。その一人は師の武の力を魔力で補った武闘術を引き継ぎ後に武道家の神と言われ、師が住んでいた場所で様々な武闘術を世に広めた。
一方もう一人の弟子は師の魔の力を武力で補った魔闘術を引き継いだが、この魔闘術は危険な力で適性が無ければすぐに魔の力で暴走してしまう。その事を危ぶんだ弟子はもう一人の弟子から離れ、旅をしながら適性のある子を探し細々と魔闘術を伝承させていった。しかし時が進むと魔闘術の情報は消えていき、今はどこかの道場でひっそりと適性のある者を待ってるそうだ。
これが2冊の本に書かれていた情報をまとめたものです。ここで気になるのは魔の力を武力で補うこと。もしかすると・・・。私はある仮説を立てアイテムを補充して先ほどの道場に向かいます。




