2日目の始まりと初の魔物討伐
ゲーム内表記
ゲームアナウンス『』
アイテム名〖〗
スキル名⦅⦆
職業【】
翌朝小鳥のさえずりで目覚めた。とてもよく眠れた感じがする。
『初めてベッドで寝ました。新しくスキルを一つ獲得することができます』
ステータスを確認すると、
■⦅名前⦆ケン
■⦅ステータス⦆
HP:130/130
MP∶70/70
水分:40/100%
満腹度:30/100%
アタック:10
ガード :10
マジック:13
スピード:11
テクニック:10
レジスト:10
ラック :10
■⦅スキル⦆
・マジックバッグ(Lv1)
・鑑定(Lv2)
・工作(Lv1)
・伐採(Lv1)
■⦅装備⦆
右手 :
左手 :
頭 :
体 :
脚 :
足 :
アクセサリー:カバン
■⦅称号⦆
漂流せし者
HP、MPは完全回復しているが水分、満腹度は下がってる。まあ現実でも睡眠中はお腹が減ったり喉が渇くもんね。さて二日目だけどまずは昨日取ったセットスキル⦅工作⦆で何ができるようになったか確認しよう。小屋の机の前に行くと新しく『工作』というウィンドウに作れるアイテム、必要な素材が出てきた。現状作りたいアイテムは
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ひも
必要な素材
・植物のツル✕2
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石のナイフ
必要な素材
・とがった石
・ひも
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石のオノ
必要な素材
・とがった石
・ひも✕2
・⦅木材⦆
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木の器
必要な素材
・⦅木材⦆
必要な道具
・石のナイフ
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皿
必要な素材
・粘土
・⦅水⦆
必要な道具
・⦅火⦆
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今日はこれらの素材を集めるために森の中に入ることにしよう。今朝獲得したスキル獲得の権利で島の地形が分かる⦅マップ⦆を取ろう。
『⦅マップ⦆を獲得しました』
⦅マップ⦆は地図埋めもかねて湖とは反対側に行こう。少し歩いてみると近くの樹々からツルが垂れているのを発見した。早速手で引っ張ってみるとズルズルとツルが出てきて、樹のツルを10個手に入れた。
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樹のツル
ランク1
重さ:700g
耐久度:50
品質:低品質
解説:クルの樹から伸びている細いつる。何かを結ぶことが出来るがそこまで丈夫ではない。
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よし。工作に必要な素材の一つ〖樹のツル〗発見。でもそこまで丈夫でない?ということはゲーム的に考えると耐久力が低いということ。もしかすると樹によっては耐久力に違いが出るかな。ためしに他の樹のツルからも採取してみようかな。そして探してみると
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樹のツル
ランク1
重さ:600g
耐久度:70
品質:低品質
解説:アプリの樹から伸びている細いつる。何かを結ぶことが出来るがそこまで丈夫ではない。
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花のツル
ランク1
重さ:200g
耐久度:20
品質:低品質
解説:シロナの花から伸びている細いつる。何かを結ぶことが出来るがそこまで丈夫ではない。
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どうやら樹だけではなく花にもツルがあるみたいだ。で、やっぱり採取できる植物によって耐久力に差があるみたい。今のところアプリの樹から取れる樹のツルが丈夫そう。
次の素材であるとがった石を探すべく、地面に落ちている石を鑑定しているのだが
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石
ランク1
重さ:80g
耐久度:100
品質:低品質
解説:なんの変哲もない石。投げたり、叩きつけて加工することもできる。
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探しているとがった石が見つからない。一体どこにあるんだろう? 現実では崖とかにとがった石とかありそうなんだけど、今のところそんな地形ないからな。そんなことを考えながら森を歩いていると、
「グルルルゥ」
近くの茂みからうなり声を上げながら何かが出てきた。出てきたのは四足歩行で歩く灰色の狼だ。すぐに鑑定してみると、
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ウルフ
ランク1
解説:森に棲む獰猛な肉食獣。攻撃方法は牙による噛みつきや爪による切り裂き。
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初めて魔物と出会った。でもどうしよう? 剣も魔法も無いから戦う手段が無いよ。こうなれば逃げるしかない。僕は必死にその場から逃げ出そうとウルフがいない方向を向き走り出そうとしたが。
「ガゥ」
「うわぁ」
ウルフは僕の背後から凄いスピードで近づいて爪で攻撃してくる。背中に軽い衝撃と共にダメージエフェクトが発生した。
ここでWMMPのダメージ表記について。WMMP内では攻撃によって血などが出ずに赤いエフェクトが生じる。更にクリティカル(急所)、弱点部位、弱点属性、耐性によって現れるダメージエフェクトは違う。
HPを確認すると10減っていた。僕のHPは130だからあと12回受けたら倒れちゃう。ウルフは狙いを定めながら力を溜めて再度こちらに突進してくる。
「!」
あぶな。僕は転がりながら避けたが、ウルフはまた狙いを定めながら力を溜めている。何か戦う武器はない? と近くを探しているとふと落ちている石を見つける。ここで石の解説文に『投げたり』という言葉があったことを思い出す。これならダメージを与えられるのでは?
僕はウルフ目掛けて全力で石を投げる。すると石は真っすぐウルフに向かい、頭に直撃しダメージエフェクトが発生した。嘘、当たっちゃったよ。石が当たったウルフは怯み、前かがみ状態の攻撃態勢を解いた。
よし、どうやらあの前かがみの状態で物を当てたら怯むみたい。だったらウルフの攻撃パターンが分かれば倒せるかも。
それから何回か攻撃を受けたがウルフの攻撃パターンがだいたい分かった。近づいたら爪攻撃か噛みつき、離れすぎると走りながらの爪攻撃、中距離にいたら前かがみになり力を溜めての突進だ。
僕はウルフから適度な距離を取りつつ突進攻撃を誘った。するとウルフは予想通り前かがみの状態になるので石を投げて攻撃している。石についてはマジックバッグにストックはあるので弾切れの問題はない。しかし投げた石が外れる事があるため、反撃の突進攻撃でダメージを受けることもあり大苦戦。くそ、近接武器が欲しい! そして10分後。
「ワオーーン」
僕の投げた石がウルフのHPを削り切りウルフは倒れポリゴンと化した。




