僕は君を笑わせたいんです
容姿端麗、黒髪美人、小顔スレンダーそんなきみを僕は笑わせたい。
タイトル僕はきみを笑わせたいんです
笑角笑太は一番後ろの席で隣に座っている黒木さんを笑わせる方法をノート書いていた。
笑太の後ろで女子二人が
「ねぇねぇ、黒木さんの笑っているところみたことないよね」
「昼休みも一人で本読んでるだけだもんね」
まかせとけ諸君今日こそ俺が笑わせてやるぜ。
ガラガラ
女の先生が入って来て
「はい、はいみんな席ついて」
皆は蜘蛛の子を散らすように席に着いた。
「今日は戦国時代について勉強していきます」
笑太は黒木の横顔を見ながら
この授業でボケて笑わせてやる
「織田信長ってわかる人?」
今だ、ここでボケて笑わせてやる。
「はい、はい!」
笑太は元気よく手を挙げた。
「おっ元気のいい笑太君」
「織田信長はスケート選手」
クラスはシーンと静まりかえった。
先生はあきれた感じで
「それは子孫の方だから」
あっ恥ずかし、めっちゃ白けた帰りたい。
笑太は腕を組んで机の上に置きその中に頭を潜らせた。
授業が進んで行き笑太は
どうにかして笑わせないとこのままじゃただ黒木さんの前で白けただけだ。
そうだ!さっきは言葉だけだったから白けたんだ次は動きを入れてみよう
笑太はいきなり立ち上がりマジックペンで
口の上を黒く塗り定規を持った手を頭の後ろに回してちょんまげみたいにしてうちわ
を持って
「わしは織田信長、ちこうよれ、ちこうよれ
寄ったら税はなしにする」
笑太はクラス中を歩き回った。
クラス中が大笑いしたが黒木だけは笑わなかった。
「笑太君、席につきなさーい」
先生の怒鳴り声で笑太は慌てて席に着いた。
くっそーみんな笑ったのに黒木さんだけは笑わなかったよ。
笑太は深くため息をついた。
授業は進んで行き
「戦国時代から平成までもう400年近く経っているんですね、平成と言えば今年で最後の年です31年の500円玉とか持っていると価値が出るかもしれませんよ」
男の子が手を挙げて
「先生、それってレプリカっていうやつでしょ」
笑太は間髪入れずに
「それを言うならプレミアだろ」
笑太の隣から
クスッ
「えっ今黒木さん笑った‼」
黒木は教科書で顔を隠した。
笑太は興奮して立ち上がり大声で
「笑った、黒木さんが笑った」
先生は教卓をバーンと叩き
「笑太もう廊下に立ってなさい‼」
「すいませーん」




