5章 第36話N 狂気を育んだ者
「全員下がるのじゃ。こやつとの決着は、わしがつける」
ヴァンと二人っきりになるのは嫌だけど、ここにいたら皆を巻き込んじゃう。
こうなったら……二人だけで決着を付けるよ、ヴァン。
ダグを地上へ転移させ、ヴァンと向き合う。
一緒に行くのはぶぞーととーごー他、私の作ったゴーレムだけだ。
「姉御、ダメだよ! 姉御!!」
リオの悲痛な声に、胸が締め付けられる。
でもリオとセレス以外、とてもじゃないけど戦える状態じゃない。
その二人も……ヴァン相手では、力不足なんだ。
……異空間生成魔術、発動。
途端に朝日が陰り薄暗さに包まれ、背中に感じていた桃色の光と甘い香りも消え失せた。
「……ヴァンよ、お望み通りおぬしとわし、二人きりの世界じゃ。ここで決着をつけるのじゃ」
「これは……異界、ではありませんか……」
そう言って周りを見渡すヴァンは、今までにないほど隙だらけだ。
今がチャンス!
とーごーのレールガンが、ヴァンの翼に直撃する。
爆煙に紛れてぶぞーの剣が、ヴァンの首に迫る。
私も身体強化術を一段上げて、ヴァン胸のヒビ目掛け魔素を込めた右拳を突き出す。
届く。
そう思った瞬間、白刃の煌めきが走った。
「あああああ!! ナナ、ナナ!! 貴女は私が異界を憎んでいると、知っているはずではありませんか! 貴女だけが私を理解していると思っていたのに!!」
私の前で、両断されたぶぞーが、地上へと落下していった。
一緒に落ちていくのは私の右腕と、黒いタイツに包まれた左脚。
「こんな世界など、いらぬ!! うあああああああああああ!!」
痛みに耐え残った右足でヴァンの胸を蹴る。だが私の蹴帝改はヴァンの胸のヒビをほんの少し広げただけで、弾き返されてしまった。
ミニスラを召喚しブレスを乱射するが、ヴァンの周囲でかき消されていく。
……私の飛行も、おぼつかなく……ヴァンの叫びに呼応して、異空間が揺れている?
まさか、魔素を乱す叫び!
『ドゴオオン!』
動かないヴァンに二発目のレールガンが直撃した。
その爆煙の中から、熱線が走る。
熱線の先には、木々に姿を隠して走り回っていたとーごーがいる。
『バリィィィン……』
熱線ブレスがとーごーを貫くのと同時に、異空間が割れた。
「あ……姉御!!」
「ナナちゃん!?」
異空間に行ってわずか数十秒でこの有様とは、情けなさ過ぎる。
まさか……こんなにも、実力差があったとは……。
切り札を使う間もなく通常空間に戻されてしまうのは、いくらなんでも想定外だ。
「はぁ、はぁ、はぁ……ナァ、ナァ……貴女は私を、裏切りました……。これは、最後の通告です……降伏し、私の愛を受け入れ、私の物になりなさい。そうすれば寛大な私は貴女の罪をすべて許し、貴女の仲間も生かしておいてあげようじゃあないか!!」
「……わしはヒデオ以外の男性に興味はないのじゃ」
「ならば、ナナ以外全ての命を奪うまで。私を理解しない者の命など、私も興味ありませんからねえ!」
そう言って、ヴァンが口を大きく空けた。
ブレスじゃ、ない。
代わりに口からボコッ、ボコッ、ボコッと、三つの魔石を吐き出した。
それは赤黒い粘液に包まれながら、地上へと落ちていった。
「くっくっく……大事な仲間が生きたまま食われる様を見れば、貴女といえど考えが変わるんじゃあないかな? はあーっはっはっはあ!」
ベチャッと音を立てて地上に落ちた粘液の塊が、一つに纏まりうねうねと脈打って……まさか……スライム、だと?
その赤黒いスライムはみるみる体積を増やし、地上にいたリオ達目掛けて襲いかかった。
「ちいっ!」
「行かせませんよ?」
地上に向かおうとした私の前に、翼を広げたヴァンが立ちふさがる。
そして剣を振り、私の鎧の胸当てを斬り裂いた。
私の右腕と左脚を切り落としたほどの速度じゃないけど、完全に避けられる速さでも無い。
……私をいたぶり、足止めをするつもりか。
「当然あのスライムも私です。貴女が降伏して私にひれ伏し、永遠の愛を誓うというのなら、貴女の仲間への攻撃を止めると約束しようじゃあないか!!」
再度振るわれた剣に対し、濃縮した魔素を纏わせた鎧で防ぐ。
「ほう? しかしいつまで耐えられるのでしょうねえ!」
圧縮魔素の氷刃を放つが、捉えきれない速度の剣で全て叩き落とされた。
代わりにいつの間にか、私のコートの裾が切り裂かれている。
地上を見ると、赤黒いスライムの触手が伸び、アルトを庇ったリオが殴り飛ばされていた。
セレスとグレゴリーは圧縮魔素の槍を放って応戦しているけど、消失させているスライム体の量より増殖していく速度が上だ。
ダグは至近距離で殴っているものの、スライム体の表面が大きく波打つだけで、ダメージは全く通っていない。
そしてまた振られたヴァンの剣が、私のコートの裾ごとスカートと厚手のタイツを斬り裂き、そこから右の素足が見えてしまった。
「……いやらしい目を、わしに向けるでないわ!!」
ミニスラ召喚、ヴァンの動きを牽制しつつブレスを眼下のスライムヴァンに斉射!
ブレスが着弾しどんどん削れていくスライムヴァン。
しかしヴァンの拡散光線魔術がミニスラを撃墜し、障壁で防いだ私目掛けて突きを繰り出してきた。
脇腹をかすめ、コートを切り裂く。
中に来ていた服ごと切られていたけど、さっきといい今といい、肌には全く傷がついていない。
むき出しになった脇腹に向けられたヴァンの視線が、心の底から気持ち悪い。
「さあ、ナナ……私のものになると、誓え。さもなくば……」
また振られた剣が、左の腰辺りから真下へと入り、コートの裾とその奥にあるスカートとタイツを切り裂いた。
スカートもタイツも、腰で何とか止まっているだけだ。
次に切られたら下着が丸出しになるかもしれない。
時間を稼ぎたいし、リオ達も助けたい。
でもヴァンからの求愛をこれ以上聞いたり、義体とはいえ裸に剥かれたりなんかしたら、私自身が発狂する。
何か手は……理解……やってみるか……。
「ヴァン。おぬしは自分のことを理解しておると思っておるから、わしを殺さぬと言っておったのう」
「ええ、それが何か?」
はっきり言って、私にはこいつの考えが理解できない。
ただ知っているというだけだ。
道連れにするようで申し訳ないけど、やる価値はある。
「ならばいっそのこと、皆にも知ってもらおうではないか。ヴァン……いや、ヴァレリアンよ! おぬしがどのように生まれ、どのように生き、どのようにしてわしに討たれたのか!!」
シュウちゃんお願い、力を貸して!
私の記憶全てを読み取って、その中から知る限りのヴァンの記憶全てを、こことブランシェ上空にスクリーンを作って投影!
シュウちゃん!!
――承知しました。
世界樹をバックに、巨大なスクリーンが作られた。
思った以上に魔力を使ったようで、どっと疲れが押し寄せてきたけれど、この程度ならすぐに回復する。
なんせこの世界樹周辺には、異常なほどに魔素が充満しているんだから。
理解者は殺さないというのなら、全員にヴァンのことを教えてやるまでだ。
これでブランシェの住民全てが、私と同じくらいヴァンの事を知ることになる。
時間稼ぎにしかならないかもしれないけれど、それで十分。
さあ、ヴァンはどう出る?
そしてスクリーンに映し出される、一人の青銅色の髪をした女性。
青い髪の赤子を腕に抱き、無表情のまま乳をあげている。
……誰?
「……かあ、さん……?」
ヴァンのつぶやきが、耳に入った。
母親? いや、そんな記憶私には無いぞ?
シュウちゃん??
……返事がない。
その後も、私の知らないヴァンの過去が、延々とスクリーンに映し出された。
育児放棄されているヴァン、見かねた人におしめを替えてもらっているヴァン、そして泣き叫ぶヴァンの首を絞めては手を離すのを繰り返す、表情の無いヴァンの母親。
正直、見るに堪えないものだった。
だがヴァンは、それに見入っていた。
地上のスライムヴァンも動きを止め、空を見ているようだ。
今のうちに私は地上へ降り、失った手足を応急処置的にスライムで代用し、骨格から構築する。
「姉御!」
「ナナちゃん!」
こちらに向かって来たリオとセレスが、心配そうに私に声をかけてきたけれど、心配したのは私も同じだよ!
リオと互いに支え合うようにしているアルトと、セレスに抱かれるスライムのグレゴリーもいる。
少し遅れて、騎乗用ゴーレムに運ばれぐったりしたダグも来た。死にかけてたくせに。ばかもの。
アルトとダグが少しでも楽になるよう、ミニスラを出して治癒の光を放っておく。
「心配してくれるのは嬉しいのじゃが、全員即刻ブランシェへ戻るのじゃ。特にダグ、そしてアルト。おぬしらは足手まといじゃ」
「うる……せえ。俺は、な……お前の敵を討つって、決めてんだよ……それが無理、なら……囮でも何でもやってやるから……ヴァンを、討て……」
「ダグと同じ意見というのは、少々気に障りますが……僕も、ナナさんを守ります。僕たちの命など、どう使って貰っても構いません。同じ死ぬのなら……ナナさんの盾になって、死にます」
全く、こいつらときたら……もう。
「正直、わしの攻撃がヴァンに通用せぬ。倒せぬわけではないのじゃが、もう少し時間が必要なのじゃ」
そう言って顔をあげるとモニターには、森の中を歩く幼少期のヴァンの姿が映っていた。
母親の後ろをビクビクしながら、置いていかれないように必死で歩くヴァン。
その時振り返った母親の口が動いた。
『お前なんか、産まれなければよかったのに』
頭の中に、声が響いた。
「……なん、じゃ……今のは……」
「オレにも聞こえたよ……何、この声……」
『光人族の血を汚す、薄汚い魔人族の子』
『異界なんかに囚われなければ』
『憎い。私を異界に追いやった、地上人が憎い』
『憎い。この子を殺すのを禁じた、族長が憎い』
『憎い。私をこんな目に合わせた、魔人族が憎い』
『憎い。この子が、憎い』
「これは……ヴァンの、母親の声かのう……」
「ひどいわね~……」
今のヴァンを知るセレスまでも、ヴァンの母親に怒りの目を向けている。
私ですら、この生い立ちには同情するくらいだ。
その後も母親に冷たくあしらわれるヴァンと、感情を見せず最低限の世話だけをする母親の映像が流されたあと、場面が変わった。
次に映されたのは、紅の瞳を持つ生首を母親に見せる、ヴァンの姿だった。
『よくやったわ、ヴァン』
『いい子ね、ヴァン』
『魔人族なんてみんな死ねばいい』
『光人族なんてみんな死ねばいい』
『人族なんてみんな滅べばいい』
『貴方がみんな殺して頂戴』
『おかあさん、ヴァンがいい子でとても嬉しいわ』
それが多分、ヴァンに向けられた初めての、母親の笑顔。
だが映像に映されたヴァンの母親の目は、一切笑ってなんかいなかった。
「ナナ、さん……あの映像と頭に響く声は、一体……?」
「シュウちゃんに、わしが知る限りのヴァンの記憶を映すよう頼んだのじゃが……これはわしの記憶には無いものなのじゃ……。シュウちゃんの仕業であることは、わかるのじゃが……」
声については、覚えがある。
シュウちゃん――世界樹は以前、魔素濃度の濃い地域から移住するよう、古竜に呼びかけたことがあると聞いた事がある。
記憶については、一つだけ思い当たるものがある。
アトリオン世界樹で私が出会った、多くの魂たち。
あれは、どこへ行った。
……世界樹と一緒に、私が吸収したのではないだろうか。
そしてあの中にいた、私に強い敵意を向けてきた二つの魂。
……最初のヴァンと、アトリオン前で滅ぼしたヴァンではないのか。
「……恐らく、じゃが……世界樹が持つ、死者の記憶じゃと……」
映像に映し出されるヴァンが次々と死者の生首を母親に見せ、目の笑っていない母親に褒められ撫でられているのを尻目に、私は自分の中へと意識を向ける。
私の中にある、私の知らない記憶。
シュウちゃんの記憶は膨大すぎて、私は必要な部分しか読み取っていない。
その中に……あった。
ヴァンだけじゃない。ヴァンの母親の記憶まである。
……ヴァンの母親は、ヴァンに対して一切の愛情を持っていなかった。
自分の境遇を呪い、他者を恨み、生きる者全てを憎んでいた。
それはヴァンはもちろん自分自身にすら向けられていて、最後は病に倒れたと聞いていたけど、実際は自殺していた。
……こいつが、ヴァンを狂わせたんだ。
でも、この母親だけが悪いわけじゃない。
元凶は……光魔大戦を引き起こした者だ。
その諸悪の根源。光人族を煽り、魔人族を貶め、大戦にまで発展させた男も、ヴァンの母親の記憶にあった。
今と全く同じ姿……ゲオルギウスだ。
さっきトドメを刺しておくんだった。
『私が守ってやろうじゃあないか』
『地上へ行くための、ただの道具』
『やはりこの女も、私のことを理解してくれない』
『娘に空間魔術の適性があることがわかった』
『魔力が安定する十歳まで待とうじゃあないか』
今度はヴァン本人の声が聞こえてきた。
でも、この内容……まさか……。
スクリーンを見ると、そこには……桃色の髪の赤ん坊……ノーラを抱き、優しげに微笑むヒルダがいた。
エリーが産んだ、ローラそっくり。
ヒルダは私の知っている姿と、全く変わらないなあ。
とても、とても綺麗で……懐かしくて……当時のやり取りを思い出すと、胸が苦しくて……。
ああ、そうか。
あの頃の私の男性だった部分は、ヒルダに惹かれていたんだろうな……。
そしてノーラは、私にとっても娘のように思ってたのかもしれない。
全身の痛みとは違う胸の痛みで、息苦しくなる。
そして場面は次々と変わり、ヴァンが初めて私と出会った応接室や、ヒルダの集落に向かう者を手下と共に殺すヴァン、略奪した品や女を与えて手下を飼い慣らすヴァンの姿が映され、私にとっても運命の日となった、ノーラの誕生日が映し出された。
『私を理解し私だけを見ていれば、死なずに済んだものを』
『私の娘として産まれた役目を果たせるのだ、幸せじゃあないか?』
ノーラは目の前でヒルダを殺され、私も光線で貫かれて死んだと思って呆然としているところを、ヴァンに地下へ連れて行かれて殺されていたんだね……ちくしょう……。
『一体何なのだあのスライムは!!』
『地上の者も、異界の者も、全て殺す』
『そうすればかあさんが喜んでくれる』
そのあとはキンバリーと出会い、都市国家群を魔物の軍勢で飲み込み、アトリオンまであと僅かというところで刀を手にした仮面の少女に斬られ、這いつくばるヴァンの姿が映し出された。
『ナナ……スライムごときが……』
『私の妻と娘を私が殺したからといって、なぜナナが復讐に現れるのだ』
『もっと……もっと殺さないと……かあさんが……』
『ナナ……私を殺すのか……』
『ああ……私はかあさんの笑顔が、見たいだけなのに……』
次に目を覚ましたヴァンが人型竜のゴーレムになり、分裂し、今の赤いヴァンと赤黒いスライムヴァンの姿に変わったところで、映像が止まった。
誰もが無言で、ヴァンを見つめている。
「のう、ヴァンよ……おぬしは、自分を理解してもらいたいと思っておるようじゃが……これでみなが、おぬしのことを知ったのじゃ。中にはおぬしに共感する者もおるやもしれぬのじゃが、それでも皆殺しにする気かのう?」
返事はない、か。
「質問を変えるのじゃが……おぬし、ヒルダのことはどれほど知っておるのか、教えてくれぬかのう?」
少し待ってみたけれど、やっぱり返事はない。
「まだ記憶が戻っておらぬか? ならばキンバリーのことはどうじゃ? おぬしキンバリーと随分長く共におるようじゃが、キンバリーの何を知り、何を理解しておる? おぬしの配下におる、ゲオルギウスはどうじゃ? おぬしの母が異界に囚われた原因である、ゲオルギウスのことはどう思っておる?」
スクリーンのあった場所を見続けていたヴァンの顔が、ゆっくりとこっちを向いた。
スライムヴァンも向きを変えたけど、多分こっちを向いたんだと思う。
「……おぬしは自分を理解して貰いたいだけで、相手を理解しようとする気は無いということかのう?」
「「理解……わか、らない……私は……あれが、私の記憶……ナナは……どう、思う……」」
ヴァンとスライムヴァンの声がハモって気持ち悪い。
「ヒルダとノーラは、わしにとっても家族じゃった。家族を奪われた苦しみはわからずとも、失った悲しみくらいはわかるじゃろう? いまここにおるわしの仲間も、家族同然なのじゃ。……その家族を奪おうとするおぬしに、わしがどのような感情を抱くのか……理解できぬとは言わせぬぞ!」
「「理解……私が、ナナを理解? ……私はナナの事を……知らない……」」
「これまで知ろうとしなかったのじゃろうが! 知らなくて当然じゃ!!」
無性にヴァンに腹が立つ。
理解したくないけど、こいつの行動原理を理解してしまった自分にも、腹が立つ。
「おぬしの独りよがりな一方的な感情を、わしに押し付けるでない! 相手の事も気持ちも考えようともせず、よくも『永遠の愛を誓え』などと言えたものじゃ! わしが今も、そしてこれからも愛する男は、ヒデオ唯一人じゃ!!」
手足の再生は終わった。
素材のランクを落としたから、動かすだけで走る痛みはごく僅かだ。
これでまだ、戦える!!
「「貴方のことを……知りたい……」」
「断るのじゃ!」
教えてやる義理はない!
『痛い……痛いよ……』
……ん?
また何か聞こえてきたよ?
それに、モニターに映る華奢な男の子……あ……ああ……あああああああ!!
何で!!!!
「姉御、あの可愛い子供誰だろ?」
「見たことのない部屋ですね。それにこの白い服を着た人は医術師でしょうか」
『痛いのは嫌だよ……』
『僕も強くなったら、痛くても我慢できるようになるかな?』
『空手? ボクシング? ……わかったよ、痛みに負けないように僕、頑張るよ!』
「あのロープを張った四角い舞台って、闘技場かな?」
「あらあら、可愛い男の子だったのに……だんだん熊みたいに大きくなっていくわ~」
「四角くて細長えありゃあなんだ、建物か? それに小せえが、わっしーみてぇな乗り物が沢山……おい、こいつはまさか……」
『女の子より料理が上手いってだけでフられるとか、意味がわからないよ……」
『遊園地やぬいぐるみやスイーツが好きで何が悪い、他人に迷惑かけてないじゃん』
『女子力の高い野獣で悪かったな!』
…………はっ!?
「ぎゃあああああああああ!! 何で!? 何でシュウちゃん私の過去流しちゃってるの!!」
ぎゃあああああああああ!!




