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爆撃王
逸る魂に 孤独という名の燃料を積んで
不格好なほど大きな大砲を備え付け
世界を変えようとは思わない
ただ 切り裂きたい 跡も残らないほどに
大嵐の真ん中 雷雨とともに
響く空襲警報 破壊の空 爆撃王
寂しさに死にたくなった夜があった
やってくる明日を恨んだ朝があった
滑走路を飛び立ったのはいつだったか
初めて人を見たそのときだったか
なにが欲しいとも思わない
ただ 退屈だ だから僕は飛ぶ 果てはない
大嵐の真ん中 雷雨とともに
響く空襲警報 破壊の空 爆撃王