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想う唄
なんだかときたま心のどこか
本物らしいとこが痛みます
一度飲み込んだ寂しさが
なぜだか今日は、冷たくあります
あなたが宥めた幼い僕が
バラアド唄って引き掻くのです
ギュッとしたのは奥ではなくて
一番見えてるところです
詩情も趣もかけらのない
本物らしくて汚いところ
そこがギュウッと寒いのです
あなたがそっと抱き寄せたなら
僕は眠って夢を見ましょう
あなたがそばにはいないから
僕はこんなに僕であります
どうにか、どうにか
そうっと応えてはくれませんか
少しばかり、僕は疲れてしまいました
どうにか、どうにか
そうっと応えてはくれませんか
「白昼夢の」「破片」の2つの原詩とのこと。