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宣戦世代
真夏の暑い日に超高空を爆撃機
鈍色のボディに残酷な撃墜マーク
下された悲しみに一つの時代が幕を閉じる
真冬の春に地響きとともに装甲車
轢いていったのは自由と幸せ
車輪の下にそれでも時代は生きていた
始まりの日に二つの不幸がビルに光った
舞い上がる煙の中に矛盾と寂しさ
新時代の幕開けはなにもかも溶かして
宣戦世代 僕達の
宣戦世代 僕達の時代
神様は死に 国境は消え
ついに正しさも消えていった
最後に残されたのは
僕らだけなのか 僕らだけなのか
宣戦布告!僕達に!
なにもない時代の僕達に!
皆さん終戦おめでとう!
けれども僕が宣戦します!
宣戦世代!