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夕暮れ
夜が東の空から近づいて今日が西へと消えていくそんな時間
今日が最期に手を振って僕は口笛で返してあげた
明日は不安と期待ではち切れそうで
さよならした今日は名残惜しくて
僕は今やってくるものをじっと見つめている
十分か十分だ
君とギターとサイコロがそこにあれば
十分か十分だ
生きているってことなのだ
夕日が残した辞世の句はさようならでもありがとうでもなく
ただ一言の「また明日」続くってことかそうなのか
僕は今ここにいる確かに生きている
君に会いたいなあ夢は叶うかなあ
憂鬱がある希望がある今ここには全部がある
十分か十分だ
君とギターとサイコロがそこにあれば
十分か十分だ
生きているってことなのだ