先輩と遊ぶぬい
ピンポーン。
「はーい」
らむが玄関に向かう。ドアを開けると、ウーロンが立っていた。
「やっほー」
「ウーロン先輩!」
「今日は遊びに来たよ。何して遊ぶ?」
らむが考える顔をした。
「ボードゲームとかどう?最近買ったやつがあるんだ」
「いいね!やろうやろう」
二人が部屋に入ってきた。
らむが棚からボードゲームの箱を取り出す。人生ゲームのような、サイコロを振って進むタイプのゲームだ。
「これ、結構面白いんだよ」
「おー、楽しみ」
らむがテーブルにゲームボードを広げた。
「らむぬいも一緒にやろう」
らむがらむぬいを取ってきて、テーブルの端に座らせた。
「審判兼、応援係ね」
ウーロンが笑った。
「じゃあ、始めよう」
二人がコマを選んで、スタート地点に置く。らむは赤、ウーロンは青。
「先攻後攻、決めよう。サイコロで大きい方」
らむがサイコロを振る。3が出た。
ウーロンが振る。5が出た。
「私が先攻だね」
ウーロンがサイコロを振って、コマを進める。
「おっ、イベントマス」
カードを引く。
「臨時収入!ラッキー」
ウーロンが嬉しそうにお金を受け取る。
次はらむの番。
「行くよー」
らむがサイコロを振る。4が出た。コマを進める。
「あ、選択マス」
二つの道に分かれている。一つは安全だけど遠回り。もう一つは近いけどリスクがある。
「どっちにしよう...」
らむが悩んでいる。
らむぬいの体で、リスクのある方を指差してみる。
「え、こっち?」
らむが笑った。
「冒険しろってこと?よし、行ってみる」
らむがリスクのある道を選んだ。
ウーロンの番。順調に進んでいる。
「調子いいな」
らむの番。
「どうかな...」
サイコロを振る。1が出た。
「あー、ちょっとしか進めない」
でも、止まったマスでイベントカードを引いた。
「宝箱発見!お金が増える」
「おー、ラッキー」
ウーロンが言った。
ゲームが進んでいく。二人とも真剣だ。
らむが少しリードしている。
「よし、この調子」
らむが嬉しそうだ。
でも、次のウーロンの番で流れが変わった。
「大当たりマス!」
ウーロンがカードを引く。
「全員からお金をもらえる!」
「えー!」
らむが悔しそうだ。
ウーロンが一気にトップに躍り出た。
「逆転した」
「まだわからないよ」
らむが負けずに言った。
らむの番。サイコロを振る。6が出た。
「よし!大きい数字」
コマを進めると、特別なマスに止まった。
「ミニゲームマス!」
「あ、これ面白いやつだ」
ウーロンが身を乗り出す。
二人でじゃんけんをして、勝った方がボーナスをもらえるルールだ。
「じゃんけんぽん!」
らむがグー、ウーロンがチョキ。
らむの勝ち。
「やった!」
らむがボーナスを受け取る。
「くー、惜しかった」
ウーロンが笑う。
ゲームは中盤に入った。
二人とも接戦だ。お金もほぼ同じくらい。
「これ、最後までわからないね」
「うん、面白い」
らむぬいの体で、二人のゲームを見ている。
らむが考え込んでいる時、ウーロンがリラックスしている時。表情は見えないけど、雰囲気でわかる。
二人とも楽しそうだ。
終盤。
らむがまた選択マスに止まった。
「また悩む...」
今度はどっちだろう。
らむぬいの体で、今度は安全な道を指差す。
「安全な方?慎重にいけってこと?」
らむが笑って、安全な道を選んだ。
「よし、確実に」
ウーロンの番。
「ここで勝負に出る」
ウーロンがリスクのある道を選んだ。
サイコロを振る。
「おっしゃ、6!」
大きく進んで、ボーナスマスに止まった。
「やった!」
ウーロンがリードを広げる。
「うわー、すごい」
らむが驚いている。
らむの番。
「追いつかなきゃ」
サイコロを振る。5が出た。
「いい数字」
進んで、イベントマスに止まった。
カードを引く。
「逆転チャンス!トップの人からお金を半分もらえる」
「えー!」
ウーロンが叫んだ。
「ごめんね先輩」
らむが笑いながらお金を受け取る。
逆転した。
「すごい、一気に逆転」
ウーロンが悔しそうだけど、楽しそうだ。
「まだゴールまである。諦めない」
残り数ターン。
ウーロンが追い上げてくる。またほぼ同じ金額になった。
「最後まで接戦だね」
「うん」
らむの最後の番。
「ゴールまであと少し」
サイコロを振る。
4が出た。
コマを進める。
ゴール!
「やった!!」
らむが嬉しそうに声を上げた。
「おめでとう!」
ウーロンが拍手する。
「いやー、面白かった」
「本当に。最後までわからなかった」
二人が満足そうだ。
「らむぬい、見てた?」
らむがらむぬいを見た。
頷く。見てた。すごく楽しかった。
「応援してくれてたよね」
らむが嬉しそうに笑う。
「もう一回やる?」
ウーロンが聞いた。
「やる!今度は負けないよ」
「こっちのセリフ」
二人がゲームボードをリセットして、また始める準備をした。
二回戦が始まった。
今度は、らむが先攻。
「リベンジマッチ、行くよ」
サイコロを振る。
二回戦も接戦だった。
お互いに戦略を変えて、駆け引きが生まれる。
「ここは安全に...」
「いや、攻める!」
らむぬいの体で、二人を見守る。
途中、らむが大きくリードした。
「よし、この調子」
でも、ウーロンが諦めない。
「まだまだ」
イベントで大逆転。
「やった!」
ウーロンが嬉しそうだ。
最終盤。
またほぼ互角。
ウーロンの最後の番。
「ゴールできるかな...」
サイコロを振る。
6が出た。
「よっしゃ!!」
ウーロンがゴールした。
「くー、負けた」
らむが悔しそうだけど、笑っている。
「やった!一勝一敗だね」
「うん。引き分けってことで」
二人が満足そうだ。
「楽しかったね」
「うん、すごく」
ウーロンがお茶を飲む。
「らむちゃん、最近調子どう?配信とか」
「うん、順調。リスナーさんも増えてきて」
「良かった。頑張ってるもんね」
「ウーロン先輩のおかげでもあるよ。色々相談に乗ってくれて」
「いやいや、らむちゃんの努力だよ」
二人が楽しそうに話している。
らむぬいの体で、二人を見守る。
ウーロン先輩は、本当にいい人だ。
らむのことを心から応援してくれている。
そして、僕の秘密も守ってくれている。
感謝してる。
「そろそろ帰ろうかな」
ウーロンが時計を見た。
「もうこんな時間」
「楽しい時間はあっという間だね」
らむが笑った。
「また来るね」
「うん、また遊ぼう」
ウーロンが玄関に向かう。
「バイバイ、らむちゃん」
「バイバイ、ウーロン先輩」
ドアが閉まった。
らむが部屋に戻ってきて、ゲームボードを片付け始めた。
「楽しかったね」
らむがらむぬいを見て微笑んだ。
「ウーロン先輩と遊ぶの、いつも楽しい」
らむが嬉しそうだ。
「あなたもいてくれて、良かった」
らむがらむぬいを抱き上げた。
「三人で過ごす時間、大好き」
温かい気持ちになる。
らむとウーロン先輩。
二人とも、大切な存在だ。
これからも、こうやって楽しい時間を過ごしていけたらいいな。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
もし楽しんでいただけましたら、評価やブックマークをしていただけると大変励みになります。また、感想やコメントもお待ちしています。あなたの推し活の記憶と重なる瞬間があったなら、ぜひ教えてください。
そして、「らむぬいにこんな風に動いてほしい」「こんなシーンが見たい」といったリクエストも大歓迎です。ぬいぐるみができる範囲で、皆さんのアイデアを物語に取り入れていきたいと思っています。気軽にコメント欄でお聞かせください。
それでは、次回もよろしくお願いします。
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