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風邪の日

第28話「風邪の日」


朝、いつもの時間になっても、らむが起きてこない。


らむぬいの体で、ベッドの方を見る。らむがまだ布団の中にいる。


「ん...」


らむが小さく呻いた。それから、ゆっくりと起き上がる。


「頭痛い...」


らむが額に手を当てた。顔色が悪い。


らむがスマホを取って、SNSを開いた。


「今日は体調不良でお休みします。ごめんなさい」


投稿して、スマホを置いた。


「配信、できないな...」


らむが残念そうにつぶやく。でも、無理はできない。


らむがベッドから出て、ふらふらとキッチンに向かった。水を飲む。


「薬...」


らむが戸棚から風邪薬を取り出した。水と一緒に飲む。


「とりあえず、もう少し寝よう...」


らむがベッドに戻ってきた。布団に潜り込む。


らむぬいの体で、ベッドに近づく。らむの枕元に座る。


らむが目を開けて、こちらを見た。


「...ありがとう」


らむが小さく微笑んだ。それから、また目を閉じた。


静かだ。いつもなら、この時間は配信の準備をしている。でも今日は違う。


らむの寝息が聞こえる。少し苦しそうだ。


何かできることはないだろうか。


らむぬいの体で、部屋を見回す。


キッチンに、昨日買ったレトルトのおかゆがあった。らむが「何かあった時用」と言って買っておいたやつだ。


でも、らむぬいの体では温められない。火は危ない。


せめて、そばにいよう。

らむが目を覚ました時、すぐに気づけるように。


らむぬいの体で、枕元に座り直す。

らむの寝息を聞きながら、静かに見守る。


お昼頃、らむが目を覚ました。


「...何時だろう」


らむがスマホを見る。


「もうこんな時間...お腹空いたかも」


らむが起き上がろうとする。でも、まだふらついている。


らむぬいの体で、キッチンの方を指差す。それから、おかゆを指差す。


らむが見て、微笑んだ。


「おかゆ...そうだね、食べようかな」


らむがゆっくり立ち上がって、キッチンに向かった。


おかゆを鍋に移して、温め始める。


「ありがとう。教えてくれて」


らむが優しく言った。


おかゆが温まった。らむが器に入れて、テーブルに座る。


ゆっくりと食べ始めた。


「温かい...美味しい」


らむが少し元気になった顔だ。


食べ終わって、らむが薬をもう一度飲んだ。


「また寝るね。薬効くといいな」


らむがベッドに戻る。


らむぬいも、枕元に座る。


らむが手を伸ばして、らむぬいの頭を撫でた。


「今日は、ずっと一緒にいてくれてありがとう」


らむが優しく言った。


「そばにいてくれて、おかゆのことも教えてくれた」


らむが嬉しそうに微笑む。


「いつもは私が色々してるけど、今日は逆だね」


らむが目を細める。


「こうやって看病してもらうの、久しぶりかも」


らむが幸せそうだ。


「ありがとう。本当に」


らむがもう一度撫でてから、目を閉じた。


すぐに寝息が聞こえてきた。安心したように、穏やかな寝顔だ。


夕方、らむが目を覚ました。


「あ...だいぶ楽になった」


らむが起き上がる。さっきよりずっと元気そうだ。


「熱、下がったみたい」


らむが額に手を当てて、確認する。


「良かった。明日は配信できそう」


らむが安心したように笑った。


それから、らむぬいを抱き上げた。


「今日は本当にありがとう」


らむが優しく抱きしめる。


「一人じゃなかった。あなたがいてくれて、すごく心強かった」


温かい。らむの体温が伝わってくる。


「いつもは私が元気な時ばかりだけど、こういう時もあるんだよね」


らむがしみじみと言った。


「でも、そういう時も、あなたがいてくれる」


らむが嬉しそうに微笑む。


「これからも、ずっと一緒にいてね」


うん。ずっと一緒に。


らむが元気な時も、こうやって調子が悪い時も。


いつも、そばにいる。


それが、僕にできること。


夜、らむがちゃんとご飯を食べて、また薬を飲んだ。


「明日には完全に治ってるといいな」


らむがベッドに入った。


「おやすみ」


らむがらむぬいに向かって言った。


おやすみ、らむ。


明日は元気になりますように。


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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


もし楽しんでいただけましたら、評価やブックマークをしていただけると大変励みになります。また、感想やコメントもお待ちしています。あなたの推し活の記憶と重なる瞬間があったなら、ぜひ教えてください。


そして、「らむぬいにこんな風に動いてほしい」「こんなシーンが見たい」といったリクエストも大歓迎です。ぬいぐるみができる範囲で、皆さんのアイデアを物語に取り入れていきたいと思っています。気軽にコメント欄でお聞かせください。


それでは、次回もよろしくお願いします。

ほぼ毎日22:10更新中

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