小さなおしゃれ
「今日はね、てのりらむぬいの服とか作りたいなって思って」
らむが嬉しそうに言った。鞄の中から、てのりらむぬいの視点で外を見ている。
「裁縫屋さん行こう。小さい布とか、ボタンとか買いに行こう」
らむが鞄を持って、外に出た。
街を歩く。揺れる鞄の中から、隙間越しに景色が見える。
前回来たカフェの近くを通り過ぎて、少し先に進む。
「着いた」
らむが立ち止まった。目の前に、裁縫屋さんがある。
ガラス越しに、カラフルな布が見える。
ドアを開けて、中に入る。
「いらっしゃいませ」
店員さんの声。
店内は、色んな布や糸、ボタンやリボンが並んでいる。
鞄の隙間から覗くと、たくさんの色が見えた。
らむが布のコーナーに向かう。
小さな布切れが、たくさん並んでいる。
「てのりサイズだから、ハギレで十分だよね」
らむがいくつか手に取って見ている。
赤、青、黄色、緑。柄物もある。
らむが鞄を少し開けて、中を覗き込んできた。
「どの色がいい?」
小声で聞いてくる。
青い布を差す。鞄の中でこっそり動く。
「青?いいね」
らむが青い布を選んだ。それから、白い布も。
次はボタンのコーナー。
小さなボタンがたくさん並んでいる。
「ミニチュアサイズのボタン...あった」
らむが嬉しそうに、小さな袋を手に取った。本当に小さい。てのりらむぬいにちょうどいいサイズだ。
リボンのコーナーにも行く。
細いリボンを何本か選んでいる。
「帽子も作れるかな。小さいバッグも可愛いかも」
らむが楽しそうにつぶやいている。
それから、鞄からてのりらむぬいを少し出して、布を当ててみる。
「このサイズかな」
周りに人がいるから、動かさない。じっとしている。
「よし、これで行こう」
らむがレジに向かった。
「ありがとうございました」
店を出る。
「楽しかったね。早く帰って作ろう」
らむが嬉しそうだ。
家に着いた。
らむが鞄から、てのりらむぬいを取り出した。
「さて、何から作ろうか」
らむが机に材料を広げる。
青い布、白い布、小さなボタン、細いリボン。
「まずは、シャツかな」
らむが型紙を作り始めた。小さな型紙。それを布に当てて、切っていく。
針に糸を通すのも一苦労だ。でも、らむは慣れた手つきで縫っていく。
「できた!」
小さなシャツが完成した。青い布で作った、ボタン付きのシャツ。
「着せてみよう」
らむがてのりらむぬいに着せてくれた。
ぴったりだ。
「可愛い!似合ってる」
らむが嬉しそうに笑う。
次は帽子。白い布で、小さな帽子を作る。
「これも」
てのりらむぬいの頭に乗せる。
「わー、おしゃれさんになった!」
らむが満足そうだ。
それから、リボンで小さなバッグも作った。
「全部着けてみよう」
シャツ、帽子、バッグ。
てのりらむぬいが、すっかりおしゃれになった。
「すごく可愛い!写真撮ろう」
らむがスマホを取り出して、パシャリ。
「SNSに上げてもいい?」
頷く。
「ありがとう」
らむがスマホを操作して、投稿した。
「てのりらむぬいにお洋服作った!」
すぐにコメントが来る。
「可愛い!」
「すごい!」
「欲しい!」
らむが嬉しそうにコメントを読んでいる。
「みんな喜んでくれてる」
らむがてのりらむぬいを手に取って、優しく撫でた。
「また色々作ろうね」
うん。
嬉しい。
らむが、僕のために作ってくれる。
小さな体だけど、色んなおしゃれができる。
らむと一緒に、色んな場所に行ける。
これからも、楽しみだ。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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そして、「らむぬいにこんな風に動いてほしい」「こんなシーンが見たい」といったリクエストも大歓迎です。ぬいぐるみができる範囲で、皆さんのアイデアを物語に取り入れていきたいと思っています。気軽にコメント欄でお聞かせください。
それでは、次回もよろしくお願いします。
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