座敷童が出ていく理由
私は、今日出て行こうと思う。なざなら私にもらえるのはてまりや、駒だから……
わなわなと肩を震わせながら、「私だって、最新のゲームやりたいんだ!!」と声を大にして言う。
どうして、私たちにくれるのは四半世紀変わっていないの?怠惰だと思う
服だって今は、着物を着ている子なんて少ない
洋服を着ているもののほうが多いくらいだ
私だって、あいつが持っている最新ゲームというものやっているのを知っているんだ
「私だってやりたい」それをいっても聞いてもらえるはずはないと思いながら、寝ているあいつの耳元で
「ゲームやりたい・ゲームやりたい」とささやくが一向に効果がない
だから、今日私は出ていくのだと、荷物をまとめながら風呂敷をひろげ、まぁ、以前貰ったおもちゃに罪はないからと、持ち出すために風呂敷の上に置く
ガタガタと後ろで音がするのでびっくりしながら後ろを向くと、あいつがいる
絶対、目線があった
「どこかに行くの?」と一言、声をかけられたことに、少し遅れて反応する頭を自分で触りながら落ち着かせる座敷童に
「うん」といい渡されたのは、なんと最新ゲームだったそうな
「え~、聞こえてたの?見えてるの?」といい口をパクパクさせている座敷童
「うん……だって、見えるって言ったら前に嘘つきっていわれたから」
「一緒にゲームしたら、どこか行かない? 一緒にしよう?」というあいつの顔を見てほろほろと頬が緩むのを我慢しながら
「しかたないな~もう少しいてあげる」というと仲良くゲームをやり始め、第一回家出計画は失敗に終わったのだった
「別に、嫌いで出ていこうと思ったんじゃないんだから」という座敷童と
「うん。知ってた」というあいつ