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無人島孤独転生  作者: 光大地
魔国編
8/11

EP8:魔王城転移

『やっほー!始めまして!救世主様♡』


俺が気がつくと、目の前には王冠を被った女の子が目前に立っていた。身長は130cmもない、黒髪で大人しそうな見た目からギャップを感じる。


「ここはどこで、あなたは誰ですか」

『私はこの魔国を統治する魔王!ティアラだよ!』

「魔王様が何のようでしょうか」

『私と結婚をしてよ!救世主様♡』

「初対面なのに?」

『私は人族に戦争を起こそうと思ってるの!その為には救世主様の力が必要ってことなの!』

「…仲良くやってたんじゃ」

『表面上はね!でも、裏では帝国のドロドロに腐った欲が成長してね、もう今すぐにでも戦争が起きようとしている状況なの』

「お断りだ」

『え!?なんで!?』

「俺は無人島に帰る、戦争の抑止力なんかの為に魔王様に協力する義理はない」

『一応これ、お願いじゃなくて命令だよ?救世主様』

「俺は地を這ってでも無人島へ帰ってやる」

『大丈夫!きっとわかってもらえるから♡』


魔王が右手を挙げるよりも、先に走って魔王の右手を掴んだ。


『嘘、何で…』

「もういいか、これ以上無駄な血を見たくはない」


魔王はその場に座り込んで、脱力してしまった。今回は何でも切れるナイフを使う羽目にならなくて良かった、そもそも殺す意思のない魔王を殺すことはないが。


「おい、魔王。一ついいか」

『何…』

「少なくとも革命を起こした帝王は俺が殺した、戦争は当分起こせないはずだ」

『え、帝王を殺した!?そんなこと出来るはずないよ!』

「それでも俺は殺した、戦争なんてくだらないことを起こそうものなら元凶を消す。俺の無人島でもセカンドライフは邪魔はさせない」

『あえ…はい…』

「もし辛いことがあったら無人島においで、ヘビの殺し方教えてやるよ」


俺は魔王を背に玉座の間?から出た、そしてすぐに迷子になったことに気がついた。


「なんて広いお城なんだ、歩けど歩けど出口へ辿り着く気配を感じない。魔王に帰り道を聞くべきだったが、もう手遅れだ」


歩いていると、向こうからガイコツが慌てた様子で走ってきた。


『大変だ!大変だ!ってワァッ!!誰だオマエ!』

「みんなから救世主って呼ばれてる人です」

『救世主様でしたか!大変です!人間2人が攻めてきました!助けてください!』

「救世主はなんて不自由なんだ」


俺はガイコツに導かれるがままに入り口へと向かった。

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