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無人島孤独転生  作者: 光大地
無人島編
5/11

EP5:来航

俺は彼の亡骸を外に埋めて墓を作った。正当防衛とは言え、人を殺めてしまった。俺は手を合わせた後に、拠点へ戻った。


「俺が好奇心で入ってしまったがばかりに、彼を殺めてしまった。正当防衛なんて、言い訳にしかならない。」


俺は独りで落ち込んでいた。取り返しのつかないことをしてしまったこと、俺はこれからどう償えば良いのだろうか。そんなことを考えながら、いつも通りの毎日を暮らした。そして、2週間が経った。


「今日は魚が食べたいから、海へ潜りに行こう。あれから毎日木の実とかお供え物をしているけど、もう転生なりで意味なんてないだろう。」


海へ飛び込むと、俺は魚を適当に探した。4匹ほど狩った頃に、何かの巨影を感じた。ふと、背後を振り返ると、何もいない。気の所為と思い前を向くと巨大魚が口を開き、捕食しようとしていた。急いで陸まで全力泳ぎ、巨大魚から逃げ出した。そして、陸に上がって安心していると、巨大魚が陸に飛んできた。すぐに腹部へナイフを投げて刺すと、血を噴き出して動かなくなった。今日はとても良い日だ、こんな大物は始めて捕った。全長10mって所か、運が良かった。


「焼いてみると中々歯ごたえもあって、魚からジューシーという感想が出てくる日が来るとは思わなかった。これはシロナガスクジラだったのだろうか」


巨大魚を堪能して寝転がっていると、どこかからか汽笛のような音が聞こえた気がした。俺は飛び起きると、音の行方を探した。良く見ると、軍艦がこちらに向かってきているではないか。さっき巨大魚を焼く時に使った焚き火が狼煙となったのだろう、俺は大きく手を振って軍艦を迎い入れた。小舟に乗って数十人の人達が来て、開口一番に口を開いたのは、大将のような人だった。


『君を帝国反逆罪の容疑で逮捕する』

「帝国…反逆罪…?」

『話は裁判所で聞かせてもらおうか』


そう言われ、大将のような人が手をかざすと、俺は眠りに落ちてしまった。

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