閑話 悲しみに包まれる都市
覚悟を決めてきたつもりだったのだが実際に目の当たりにすると都市防衛の爪痕は本当に酷かった。
破られたという外壁は前より強固になっていたし、映像では瓦礫になっていたギルドも綺麗な建物になっていた。
建物に傷痕が残ってる建物は生存者がいた建物で逆に真新しく建て直された建物は生存者が居なかった場所だと言う。
生存者が居た建物は立て直さなかったのではなく立て直しできなかったらしい。
当初彼らには動く気力がなかったのだ。
瓦礫だらけの町並みと明日に希望を描けない絶望、帰ってこない守り手。
治療薬も入ってこず、立ち上がれない職人どこかに匿われてた子供は親がどこにも居ないことに気づきすすり泣く声が夜中どこからともなく聞こえてくる。
そんなサードにぎりぎりで我々を救ってくれた英雄が再びやってきた。
あの時は実は怖かった。門の外側に向かって後程の復興のこと等考慮しない恐ろしい爆発音とともに消失した外壁門跡、残像のように次々の化物を殴り倒す返り血にまみれたその姿
それからしばらくしてあれほど響いてた化物どもの雄叫びも悲鳴も聞こえなくなった静寂な世界が訪れ、突然英雄は北の方へ飛び立っていった。
我々が助けられたと気づいたのは匿われていた子供達が親を探して不安そうに歩き回ってからだった。
そして彼らは目に見える爪痕を遠慮なくどんどん建て直していった。
思い出が残る場所にある瓦礫なんざ無かったかのように、誰も非難する奴は居なかった。非難できる奴なんざ居なかった。英雄が現れなければ間違いなく資源地回復の為に外に仕事に行ってた連中以外全滅してたし、あのちびっこを連れて心を癒されなければ死者に冥福を祈る気力すら沸かなかっただろう。
そんなことを語る老人は今日も教会で死者の冥福を祈るのだという。
教会に訪れた私に亡きパートナーが語りかける。
今までありがとう。
どうか私を忘れて幸せになってくれ。
嗚咽を漏らす私に光が降り注ぎ。。。
彼が甦った。
私は幻を見ているのだろうか?
その時私に神様からプライベートクエストがとんできた。
報酬先払いで彼を生き返らせてくれた神様に感謝し、パートナーとともにセカンドへ目指すのだった。
尚、生き返ったパートナーの数はくしくもGの弟子と同じ数の20人だったという。
まあ向かった先でトッププレイヤーの彼女達がこれ私達が教える必要あります?と盛大に顔をひきつらせることになるのはしばらく先の話しである。




