31 崩れた戦略
それは青天霹靂だった
ワールドクエスト
要塞戦が開始されました。女性プレイヤーが要塞攻略を始めた為パートナーを持つ女性プレイヤーと女性NPCは要塞攻略エリアに転移されます。
パートナーを持つ男性プレイヤーと男性NPCはそれぞれの都市で都市防衛戦が開始されます。
最悪だ。
地雷踏み抜きやがった。
このイベントには致命的な弱点が存在した。男性プレイヤー&NPCが監禁されてて弱すぎる問題だ。
この状態でのイベントには攻略法は2つあった。
1つ目の案は俺が要塞を攻める事だった。
もう1つの案は姉や弟子にも性転換ポーションで男になってもらって全ての都市を防衛する策だった。
ところがどちらもできない状態で既に皆転移してしまった。
きっと強化守護者の居るフィフスとシックスは他の都市よりはましだろう。そこまでは良い。
ところが他の都市の守備は不安しかわかない。
どうすれば良い?どうすれば正解なんだ?
せめてセカンドを任せられるプレイヤーがいれば。。。
考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ
そこで俺は思い出す
俺は物陰に隠れ変身魔道具を使いギルドに駆け込んだ。
そうここセカンドにもプレイヤーの知り合いは居たのだ
初対面の時は俺は男で彼女は被り物をしてた。その次会った時は俺は女で彼女はここに居た。彼女にパートナーが居たらこの賭けは負けだった。
「お願いします。あなたにセカンドの防衛をお願いしたいんです。」
「あなたははるさん?え?要塞に行ったんじゃなかったんですか?」
そう変身魔道具の材料を優先契約する時に決死の交渉に挑んだ魔道具ギルドの半職員プレイヤーのお姉さんだ。
緊急事態なので彼女にアイテムボックスに死蔵させてたアイテムを渡しながら口早に説明しながらどんどん渡してく。
本来ならイベントへの参加条件を満たしてないのだが実際に魔物が攻めてくるイベントで防衛拠点に居るのに攻撃不可能ということはないだろう。
ここから先は効率的に移動すべきだから移動経路は都市を一筆書きで移動すべきだ本来なら救済されたばかりのセブンスが一番軟弱だからセブンスから向かうべきなのだがその次は大丈夫と目されるシックスフィフスと繋がるその後フォースサードで戻ってきてファーストか?
そのセブンスには町の人を丸ごと収容できる地下レジスタンスがあったのだ最悪セブンスは後回しでサードから行って良いのか?
くそ最適解が分からん。
あ、そっか俺は飛べるんだからショートカットすれば良いんだ
俺は最も脆弱と思われるセブンスへと急行した。
ワールドアナウンス
セカンドの防衛に魔道具ギルドプレイヤーキラキラリがクリアしました
。。。こういう時プレイヤーネームって大事なんだな。。。
セブンスに到着した俺は上空から魔法をぶっぱなし次々と魔物を葬っていく
ワールドアナウンス
セブンスの防衛にはるが成功しました。
良し次はファーストだ
俺は山脈を越えファーストへと向かう
ワールドアナウンス
3番要塞をプレイヤー深雪が攻略しました。
ワールドアナウンス
2番要塞をプレイヤーMIYAVI222がクリアしました
ーフィフスー
突如MIYAVI222が目の前から消えた後フィフスの町に魔物の襲来を知らせる報せが届いた
MIYAVI222が突然どこに行ったのか気になるが俺は魔物に対処すべく飛行して外壁へと向かって行った
眼下にはおびただしい数の魔物がひしめきあっていたが何故か町から不自然な配置に離れたところで止まり一斉に同じ場所を目指しているのが見えた。
何故あの外壁部分を目指すんだ?
俺はそのまま魔物が攻めてくる外壁部分へと向かい戦い始めるのだった。
外壁の上から次々と援護の弓や魔法が飛んでくる。
死体の山を築いては移動し、返り血で酷いことになってきた。
どのくらいの時間戦ったのだろうか?
とうとう終わりが見えた頃プレイヤーの1人が配信映像を見せにきたのだ。
「あの!あなたを呼び掛けてる女性が居るんですけど!」
MIYAVI222が俺を!
画面の向こうには俺と同じように返り血まみれになっていたはるちゃんが俺に気づいたら配信してくれと呼び掛けていた。
ーファーストー
ファースト到着した時点で外壁は無事なもののその上で倒れてるプレイヤーやNPCが結構居た
俺はどんどんと魔道具を落としたり魔法を放ったりして魔物を倒していった
ワールドアナウンス
ファーストの防衛にプレイヤーはるが成功しました。損傷率は2%です
これで271がクリアできた
残りは3456かくそっ切実に助っ人が欲しい。
その時俺の耳につい最近聞いた事のある声が聞こえてきたのだ。
「ふぉぉぉぉぉ」
はっ!
俺はすぐにドローンを飛ばし配信を始めた。
「もしフィフスにいるプレイヤーでこの配信に気づいた者が居たら守護者に壁殴り配信のチャンネルで配信をして欲しいと伝えて欲しい。繰り返すもしフィフスにいるプレイヤーでこの配信に気づいた者が居たら守護者に壁殴り配信のチャンネルで配信をして欲しいと伝えて欲しい」
その直後
ワールドアナウンスフィフスの防衛を特殊NPCフィリップスが成功しました。
頼む!早く気づいてくれ!
壁殴り配信のチャンネルにフィリップスが現れた。
俺は今の状況を手短に伝えてフォースをフィリップスに任せサードへと向かったのだ。
ワールドアナウンス
一番要塞をNPCトーアが攻略しました。
イベント参加女性プレイヤーの移動制限が解除されました。
サードに到着した俺が見たのは既に外壁が破られ守護者も既に虫の息の衝撃の瞬間だった。
魔物とプレイヤーやNPCが入り乱れてる場所に魔法は打ち込めないので外壁の外へ魔法をぶちこんだ後魔気妖仙を纏い全力で魔物を殴り始めたのだった。
ワールドアナウンス
シックスの防衛にNPCミューが成功しました。
損傷率は20%です。
ぐっと唇を噛みしめどんどんと魔物を狩りとっていく
ワールドアナウンスフォースの防衛にフィフスの守護者フィリップスが成功しました
損傷率は55%です。
ワールドアナウンス
サードの防衛に成功プレイヤーはるが成功しました。
損傷率は73%です。
緊急ワールドクエスト要塞攻略&都市防衛イベントは終了しました。
どこよりもサードの被害が深刻だった
そう俺は誤解してたんだ。。。
頑丈な守備で有名なサードは守りの要である聖女隊が要塞へと飛ばされてスカスカになっていたのだ。
サードをプレイヤーがガチガチに守備を固めて居た時聖女隊のNPCを強化するためにサードに監禁されていた男性プレイヤーとパートナー関係を結ばされていたのだ。
その結果サードに残った回復職は低レベルばかりで開始早々守護者以外はすぐに魔法が使えなくなっていたのだ。不幸中の幸いがあるとすればLポの希釈が腐る程あったので電撃崩壊が起きなかったことだろうか。また資源地復興の為に外で働いてた人や町中がかなり襲われたとはいえ分解予定だった大量の魔道具を使って生き延びた方がそれなりの数居たことだった。
やるせなさを胸に俺は女性プレイヤーが戻ってくる前にセカンドに帰還するのだった。
以下捕捉
要塞戦がてこづった理由
プレイヤーが邪魔で魔道具による大規模掃討ができなかったのです。リスポーンがあればフレンドリーファイヤーしても許されますがデスゲームだと洒落になりません。一番最初のイベントの時のようにゾンビアタックなんてできないのです。とはいえバランスブレーカーを装備してるので女性プレイヤーが弱いということは決してありません。
ファーストより後に防衛に成功したフィフスが損傷率0の理由
建物の聖域効果により魔物が特定ルートでしか近づけなかったからです
ライブ配信はラブリーファンタジーの前身のんライの当時タイアップ企画の当時からできました。着信機能が無いので遠距離連絡手段としては微妙ですが双方が事前にチャンネルと時間を打ち合わせたら遠距離通信としては使えなくもないのです。
生産訓練中で不意打ちなのにアイテムボックスを持たない女性陣が飛行装備をしてますが日常的に尻尾をつけとくと訓練になるからです。そう13話『楽しく飛ぶのが一番』でケモ耳&尻尾をつけてイジルが流行してますからね(←フラグ回収)今もギルドの女性職員はケモ耳&尻尾つけてます。
ちなみにファーストの「ふぉぉぉぉぉ」おじさんの配信を使うというヒントが無ければサードは壊滅してました。(実際ワールドクエストが流れないおっさんが他の都市の異変を知る手段がなく、サード壊滅のプロットの反省点を書いてる時に「ふぉぉぉぉぉ」おじさんを思い出して急遽修正しました。ファースト観光②時点でもともと書こうとしてた結末はサードに到着前に守護者死亡と言う結末でした。「ふぉぉぉぉぉ」おじさんはエロジジイのフラグ回収が目的のキャラでした。)
事件の原因
本来ならフィフス周辺の掃討が終わった女性プレイヤー達はセブンス奪還に向けて動くはずでした。そうじゃなくてもセブンスを奪還した後も周辺の掃討で数日猶予があったはずでしたが『タイガー』が優秀過ぎた故に主人公の想定を超えた早さで要塞戦へと早送りされてしまいました。
作者一言(サード壊滅バージョンからそのまま引用してます)
ここまで恋愛システムが地雷に働くゲームもなかなか無いと思います。白馬の王子様演出を狙ったものだったと思いますがああいうのはぎりぎりにでも間に合うからこその演出なんですよね。様式美を求めるなら儀式で時間がかかるとか無駄話しをしてくれたり舐めプしてくれるとか死んだと思われた仲間が助けてくれて時間を稼いでくれるという設定を入れなければ大抵間にあいません。
ところでケモ耳&尻尾でイジルのフラグ回収を予測できたエスパーな方はこっそりメールください。




