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初めて恋を知った王子様


明日の朝にはウェンスティール国を出てカルテアへ帰らねばならない……。

ようやく自分のこの気持ちは恋だと気づいたというのに……


ーー私はエレノアが好きだ!!!!


エレノアに自分の事をもっと知ってもらいたいという気持ちと、本当の自分を知れば嫌われてしまうのではないかという気持ちが交互に押し寄せてくる。

これが恋……


ーー恋に落ちると人はこんな気持ちになるのか……


エレノアは無意識だろうが……不思議と彼女の言動はいつも私の心を温かく癒してくれる。

本当に不思議だな……


ーーコンコン、、


「アレクシス様、エドモンドでございます」


また何か言いに来たのか…… それどころではないのだが……


「入っていいぞっ」


私が返事するなり、またしてもニンマリ顔のエドモンドがさっそうと部屋に入って来た。


「失礼いたします。アレクシス様、本日はエレノア姫とお二人で過ごされていかがでしたか? しっかりとエレノア姫の心を掴めましたでしょうか?」


「心を掴むというか…… 心を掴まれてしまった……」


「なんですとっ!? これは大変ですぞっ!! 早くカルテアに帰ってハリー国王に婚儀の相談をせねば!!」


「いやいや待て待て、私は自分の気持ちを伝えてからではないと無理に進めたりはしない。エレノアの気持がわからないままではいけないだろう」


「ハーーァ」


先程まで意気揚々に饒舌だったエドモンドが、何故か肩を落とし深く溜め息をつく。


「アレクシス様!! エレノア姫の気持ちなどわかりきっておりますよ。アレクシス様に好きだと言われて断る女性がどこにいるのです!!」


また主人可愛さにエドモンドお得意の誉め殺しが始まってしまった。

エドモンドはよい従者だが、私を贔屓目に見すぎるから困ったものだ。


「…… 私を好いていなければ断られるだろう……」


「自信を持つのですよ!! そんな自信のないことでどうなさるのです!! 女性は少々強引なくらいの男が好きなのですよ」


自信と言われてもな……私は不安材料を抱えている状態だ。

どうすればエレノアの顔がカボチャではなくなるのだ……?


「三ヶ月後に、母上主催の舞踏会があるからエレノアを招待しようかと考えていたのだが……」


「それは良いアイデアではないですか!! カルテア国にご招待し、一気に二人の距離を縮めるのですよ」


「そうだな…… なんとか私の気持ちを伝えられればよいが……」


よくよく考えてみれば……母上の顔だけ何故カボチャではないのだろうか……?

母だからか……?

一先ず、これからはエレノアの顔を見る度にカボチャではないっ!!そう強く念じ続けてみよう。


ーーエレノアはカボチャではないッ!!!!













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