表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

新曲

 ただいまと言い家に入る。自分の部屋に入り部屋着に着替え月島さんに言われたことを考えてみる、だけどそんなに簡単に答えが出るならあのとき返事を返していた。

 正直私のやりたいことはアイドルであって声優ではない、それにダンスやボイトレの時間も取りずらくなってしまうんじゃないかと思う。やっぱり断ろうかなっと思った時、携帯がなった。


「はい、もしもし」


「るなちゃん、月島です」



 電話にでてみると月島さんからだった。


「急にごめんなさいね、少し話したいことがあって電話したの」


 話したい事とは何だろうと思ったが、私も声優の件はお断りしようと思ったところだったのでちょうどいいと思った。


「ルナちゃん声優の話あまり乗り気じゃなかったでしょう?そのことで少し話したいことがあったから電話をしたの。正直に言うわね、私は声優の仕事は受けて欲しいと思っているわ」


 なぜ月島さんがそこまで声優の仕事を進めてくるのか私にはわからない。


「困惑していると思うから理由を話すわね。るなちゃんにはいろいろな芸能界のお仕事をしてほしいと思っているの、アイドルというのはその子の人気がそのままライブに来てくれるお客に直結するわ。だからモデルのお仕事でるなちゃんの事を少しでも広めれられたらいいと思ってやってもらっているわ」


 初めてモデルをやっている理由を聞いた。モデルのお仕事がアイドルのためにもなっていたと聞き驚いてしまう。


「これで雑誌とかを見る人たちはるなちゃんのことを少しでも知ってもらえたとは思うわ。それでも雑誌を見ない人たちもいるわ、だからもっとるなちゃんの事広めるために声優のお仕事を提案してみたの」


 確かに私はアニメは全然見ないけどそれでも人気って事くらいは知っている。(少しでもたくさんの人に知ってもらうために…)

 確かに私は新人アイドルだ。人気もまだまだ無いしたくさんの人に知ってもらう事は必要だと思う。


「わかりました。声優やってみたいと思います」


「本当!受けてもらえてよかったわ。スケジュールはこちらで組んでおくから心配しないでね。それとレッスンも1つ増えちゃうけど大丈夫かしら?」


「はい、大丈夫です」


「わかったわ、それじゃあまた明日ね」


 そう言って電話は切れてしまった。

 結局声優のお仕事は受けたけど後悔などという物はない、私はアイドルというものが凄く好きになってしまっている。

 たくさんの人の前で踊るのが好き、歌うのが好き、見てもらうのが好きになっているのだ。この気持ちはもうやめられない物だし、やめれない物だと私は思っている。ならあとは前に進むしかない。


 次の週からはダンスレッスン、ボイストレーニングに加えて演技力のレッスンも増えた。演技力は声優をする上でキャラになりきる上で必要と言うことだった。正直私の中ではこの演技力という物が今までのレッスンの中で1番難しかった。自分以外の人になりきるというのが難しくレッスン以外でも家でそらに見てもらいながら練習もしていた。


 そんな日々を送っているとあっという間に日がたち、月島さんから私の曲が出来たという連絡が届いた。

 翌日はレッスンがなかったが月島さんが家に迎えに来てくれ月島プロダクションに向かった。

 月島さんが私の先を歩き来たことない階に案内される。


「ルナちゃんはこれからもここを使う事があると思うから説明しておくわね。ここは録画した映像を流せる場所になっているわ」


 そう月島さんが説明してくれた場所はなんだか映画館のようなモニターと、席が10人くらい座れる椅子が置いてあった。


「ここは新曲の映像を流したり、ライブ、演技の復習に使えるようにしているの。結構細かい部分まで気にする子とかもいるからね。ルナちゃんも使うようになるから使いたかったら連絡してね」


 確かにここはこれからたくさん来るような気がする。


「それで今日ここに来たのはルナちゃんの初オリジナル曲を見るためよ!」



 まさかこんな大きな映像で見るとは思ってもみなかった。

 


「ふぅ」映像を見て詰まっていた息がでる。思っていたより見入っていたらしい。(私の初のオリジナル曲…これからこれを練習していくんだ)


「ルナちゃんどうだった?」


「はい、なんというか凄かったです。曲もそうですが、今の私の気持ちが歌になったって感じがしてイメージが凄くわいてきました」


 そう、この曲の例えるなら今の私の気持ちそのままなのだ。この曲が次のステージで歌える、そう思うと楽しみで仕方が無かった。


「ルナちゃん、次のライブが楽しみって顔になっているわよ」


「うっ、仕方が無いじゃないですか。これをみて楽しみにしないって言う方が無理があります!」


 頬を少し膨らまして抗議してしまう。


「まぁそうよね。でもその前にしっかり踊りと歌えるように練習しないとね?」


「はい。頑張ります!」


 新曲の映像を見た後はとくに予定はなかったが、お昼だったので帰りに月島さんと食べに行き家に帰った。


 家に帰ってからも私はうれしくてじっと出来なくなり、部屋に置いてあるPCで映像を流し少しでも覚えられるようになりたくて夕方まで再生していた。家族そろってご飯を食べ、そらと一緒にお風呂に入る。


「お姉ちゃん今日ずっとそわそわしているけどどうかしたの?」


「んーん、何でも無いよ。少しうれしいことがあったくらいかな?」


 あまりに落ち着かなくてそらに気づかれてしまったみたいだがごまかしておく。新曲が出来たことは次のライブまで少しでも当日に楽しんでもらいたくて秘密にするつもりである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ