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日常

5日目! やりきりましたー!


 ステージ袖に行き、一息つくと月島さんが早足でこちらに近づいてきて「初めてのステージよかったわよルナちゃん!」といって抱きついてきた。


「はい。私も……楽しく歌うことが…出来ました」



 初めてのステージであり、精神的な疲れと体力の疲れが襲ってきて、少し息切れしながらの返事になってしまう。少しふらふらになりながら控え室に向かい着替える。


「ルナちゃん今日の予定はこれで終わりだからしっかりお家で休んでね」


 

 初ライブも終わり、月島さんに家まで送ってもらい家にはいる。

 お母さんたちはライブを見た後は買い物をして帰ると言っていたので、家には私しかいない。(お風呂入ろうかな)


 お湯を沸かし、お風呂に入りお湯につかりながら体をぐーっと伸ばす。


「ふふっ」(今日のライブ楽しかったなー)



 自然に笑みが漏れてしまう。初めてのことがいっぱいで体も心も疲れてしまっているが、しんどいという訳ではなくとても心地がいい疲れなのだ。


 体を弛緩しながら最近の出来事を思い出す。

(最近はずっとダンスと歌の練習ばっかりだったからなぁ、そらとも遊べていなかったし、一緒に遊びたいなー。って言っても明後日はモデルの仕事があるし、来月には私の曲ができあがると言っていたしまた忙しくなりそうだなぁ)


 でも嫌だとかそういう感情はなく、たくさんの人に元気を与えられたらいいなと思う。

 そんな事を考えていると浴室の扉が勢いよく開いた。


「お姉ちゃん、ただいま!私も一緒に入っていい?」


「そら、入ってもいいけど少し落ち着いてね」


 

 そう言ってそらがお風呂場に入ってきた。二人で湯船につかっていると「お姉ちゃん今日のライブ凄かったよ!」と、言ってきた。


「それにあの後もお客さんがとどまってお姉ちゃんの事話してたよ!」


「そうなの?でも楽しんでもらえたならよかったかな?」


「うん!これでお姉ちゃんも立派なアイドルだねー」


(そっか、今日のライブで私はアイドルの一歩目を踏み出せたんだよね)



 その後もお風呂につかりながら、そらと今日の事について話していたらのぼせてきそうなので出ることにした。

 そらと一緒にお風呂を出て、まだまだ話したいと言われたので私の部屋に行く。


「そらは学校でも楽しめてる?」


「うん。友達も出来たし部活も楽しいよ!」


 

 私が学校行ってないから心配したけど、そらは学校が楽しいとの事なので少し安心した。


「お姉ちゃんは学校行かないの?」



 そらは私が学校行かなくなった理由は詳しくは知らないが、心配してくれてるみたいで聞いてきた。


「うーん、もう半年もすれば卒業だしさすがに行かないかな?」

 

 さすがに行かなくなった理由は言えないので、他の理由を付けて答える。


「そっかぁ、高校はどうするの?」


「さすがにアイドルの仕事もあるし行かないかな?」


「そうだよね、あんなライブしたらすぐ大人気になってお姉ちゃんと会える時間も少なくなりそう…。今でも少なくなってるのに」


 そらが寂しそうに抱きついてきた。


(そっか、そらも寂しく思ってくれてたんだね)そう思うとなんだか恋しくなってしまい抱きしめ返す。

 ずっとそうしていると暑くなってしまうので離れて、私が今ふと思ったことを口に出す。


「どこか休みの日にそらが試合だったら観にいこうかなぁ」


「ほんと!?観に来て観に来て!」



 興奮したようにそらが詰めよってきて話してくる。さすがに近すぎて話しにくいから離して、返事する。


「少し落ち着いてね。そらのバスケットボールの試合をしているのは確かに観たいけど、私もレッスンとかお仕事があるから少し休みの日と会えば観に行くわね」


 

 それに行ってはいないが私も同じ中学校の生徒なのだ、普段行ってないのに休みの日に行くのはさすがに気が引けるので行くなら卒後してからになる。


「うん…、わかった!」



 少し寂しそうに返事をされ、やっぱり予定を合わせていくと言いそうになったが私もこれからが大変なので心を鬼にする。

 その代わりその日はその後もいっぱいお喋りして、夕ご飯を食べ夜眠くなるまでお喋りし、久しぶりにそらと一緒に寝た。


 日曜日はしっかり体を休め、翌週の月曜日は朝からモデルのお仕事が入っているので、月島さんがきてくれるまでに準備をする。

 撮影現場に着き、衣装に着替え撮影する。お昼頃には撮影は終わり月島さんと一緒に近くのお店で昼食を取る。


「るなちゃん、改めてだけど初ライブはどうだった?」


「正直自分でも驚いているくらい楽しかったです」



 急な質問だったが即答できるくらいにはお客さんと話すのも歌を歌うのも楽しかった。


「少し心配していたけど、大丈夫みたいね」



 やっぱり月島さんには私が最初緊張して固まったことで心配をかけてしまったみたいだ。


「はい。心配かけてしまったみたいで、すみませんでした。でもあそこで最後までやりきったことで、私はアイドルが好きなんだって気づくことが出来たし、これからファンになってくれる人たちのためにも頑張っていこうと思えました」


「そう、それはいいこと聞けたわね。それじゃ明日からも頑張っていかなきゃね?」


「そうですね、少しでもたくさんの笑顔が見られるように頑張りたいです」



 これが初ライブを通しての私が目標にしたこと、見てくれている人たちに笑顔でいてもらえるようなアイドルになることなのだ。


「それじゃあルナちゃん、その目標に向かって新しいお仕事受けてみないかしら」


「それはモデルやアイドルとは違うお仕事ということですか?」



 新しいお仕事というくらいだ、モデルやアイドルの仕事はすでに月島さんが管理しているはずだからそんな遠回しに言わないと思い聞いてみる。


「ええ、実はルナちゃんの歌を聴いて声優をやってほしいって知り合いに言われたのよ。でもルナちゃん演技の練習したことないでしょう?」



 確かに演技の練習はしたことがない、でも私が声優なんてすぐに出来るとは思えない。


「だから一応保留にしてもらっているの、受けるにしても演技の練習は必要だしね。一応補足しておくと、すぐにというわけではないわ。返事は3ヶ月は待ってくれるみたいだからしっかり考えてほしいそうよ」


「わかり、ました。帰って考えてみます」



 今の私にはそう返事するしか出来ず、月島さんに家まで送ってもらい家に帰るのだった。

次の投稿は土曜日になる予定です!

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