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第17話 サブ契約とゲームスタート

 エンゲームの契約が圭と森と真の王の間で成立。次はプレイヤー外との契約に入っていく。


 まずは、真の王、田村、藤島で契約が行われる。


『エンゲーム賭け契約』

第一条 レクス(以下、甲という。)とMOBU(以下、乙という。)は、これから行うAAフラワー(以下丙という。)と解放者とのゲームを見届ける。


第二条 甲と乙は丙が行うゲームに対しては、特例がない限り、手出しを行うことは不可能である。アドバイスや指示といった行動は、原則行えない。

2.行うミニゲームのルールで認められた場合はこれに限らない。


第三条 丙が行うゲームで丙が勝利した場合、甲と乙は以下のことに従わなければならない。

2.丙が指定する集団契約に入る。


 これに合わせて、圭と次郎の間でも契約を結ばされることになる。ただし、次郎が持つもう一つのアカウントによって行われる。


『エンゲーム賭け契約』

第一条 ザ・キング(以下甲という。)は、これから行う仮面ファイター5103(以下丙という。)と真の王とのゲームを見届ける。


第二条 甲は乙が行うゲームに対しては、特例がない限り、手出しを行うことは不可能である。アドバイスや指示といった行動は、原則行えない。

2.行うミニゲームのルールで認められた場合はこれに限らない。


 ただし、第三条は必要ないため除外する。


「この契約をもって、プレイヤー外の物は、我々が行うゲームの勝敗に応じて賭けの清算行ってもらう。

 当然、プレイヤー同士も同じだ。勝者が敗者に従う、非常にシンプルな内容だろう。異論はないと思っているが、いいな?」


 真の王はすべての契約を成立させると、もうスマホは用済みと言うようにポケットに突っ込んだ。

 それは問答無用であるということも意味示している。


「さて、ではゲームに入っていこうか。まず、先攻後攻についてだが……」

 真の王はゆっくりと両手を机に上に置く。


「基本的に先行が有利だ。ゲームを提案する側のほうが有利であり、かつ三点先取なのだから、提案回数が多い先行に部があるのは言うまでもない」


 まぁ、確かに普通に考えればそれに意義はないだろう。ゲームを提案する側が攻め。いかに自分の提案するゲームに勝ちを確実に取っていくかは基本となると思う。少なくとも、落とせば痛い。


「そして、このゲームはわたしたちの運命を決める決戦、天下分け目と言っていい。であるならば、できる限り公平で、お互いに文句のない決着が望むところ。

 そして、このゲーム自体の提案がわたしによるものであるため」


 真の王はまっすぐに指を圭と森に向かって差してくる。

「お前たちに先攻を与えるとする」


 その提案に一瞬、考えたがすぐに結論は出た。

「……ありがたく頂戴しよう」


 こちらは提案できるゲームのストックはない。ある程度は普段から思考していたものがあるが、この状況に応じてアレンジはしなければならない。そこまで高度で自身を有利に運びやすいゲームは創造しにくい。


 しかし、そもそも大きな有利不利は作れないのだ。なら、提案できるということ自体、素直に喜んで受け入れるべき。

 そもそも、反論できる立場でもないか……。


 真の王は机に並べられた道具の中からタイマーを取り出し置いた。

「さぁ、まずはゲームの内容を決めろ。時間は十分間。さぁ、自由なゲームのスタートだ」

 そう、軽く両手を広げた後、タイマーが動き始めた。

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