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輝かしき果実〜愛情を知らぬもの〜  作者: にんしり
異世界転移編
7/33

第7話 自由を手に

すみません!今回はかなり短くなってしまいました!ちょっと言い訳ですが今の週はかなり忙しいので今回は短めで行きます。

夜が気づいた時には少女は夜の体に馬乗りになって首にフォークを突きつけていた。


(待て、一体どういう状況だ?)


今日、色々なことがありすぎて疲れきっている夜は目覚めたばかりでしっかりと頭が働いていない。

そのせいで現状把握が出来ていない。

起きたら殺されそうになっていたのだ流石にびっくりする。

夜は必死に頭をフル回転させた。


(まずは、俺が寝落ちしてこの子の横で爆睡していた。先に起きたのはこの子で盗賊かなんかだと思い、いつの間にかおばさんが持ってきていた俺の分の食事の方にあったと思われるフォークをもち俺を殺害しようとしている。で、いいよな?)


今の現状を寝起きの頭を必死に動かし確認する。


(普通に考えれば、あって早々に自分を気絶させたやつなんかのことを信用は絶対しないし殺して逃げようとするのはいい選択のうちではあるが、助けたこちらとしてはあまりにも理不尽な扱いを受けているからな。多少なりともショックを受ける。)


夜はそんなことを考えながら少女をことをゆっくりと見て質問をする。


「えぇ〜と、とりあえずはフォークを突きつけるのやめてくれない?」


夜がそう言うと少女はなにも反応せずにフォークを持つ手に力を入れた。


「少し待て、いや、待ってください!君はなにか誤解しているようだが、あの時は盗賊が君の乗っていた商人に襲いかかっていたんだよ。それを俺が殺した後、荷台の方から気配がしたから盗賊の生き残りかと思って扉壊して入ったんだよ!だから君を襲うとか全くない!寧ろ……君に手を出す輩がいるなら全員殺す。」

「!………」



そう言うと最後の言葉が本気なのが伝わったのか少しだけ動揺していた。

彼女は今まで感情すら殺して生きてきたのだろう、無口に無表情が当たり前になってしまいさっきから話そうとしない。


(いや、警戒されているだけかもしれないが俺の予想はおそらくあっているだろう。)


夜の知識もあくまでもこの世界と国の事情くらいしかない。

人一人の情報などないが、この少女がどこか自分に似ているからこそ分かるのであろうと夜は考える。

少女は少しだけ警戒を緩めてくれた。

今まで君を守るなどと言われたことがないのだろう信用はしていないだろうが自分の味方であることは察してくれたようだった。


「本当に悪かった。俺が考えなしに行動したものだから君を怖がらせてしまった。君はこれからどうする?両親のところに帰りたいか?」

「!……フルフル」


両親の元へ帰ることを提案すると顔が恐怖し黙ったまま横に首を全力で振った。

その行動で夜はすべて察した。


(予想通り…か。この子は俺と一緒だな。いや、一緒じゃないな。俺以上に酷い扱いを受けたのだろう。きっと両親以外、周囲もこの子を物もような扱いをしてきたのだろう。あまり当たってほしくはなかったな)


こう思ったのものまた事実だが首を横に降った瞬間に少し嬉しく思ってしまったのもまた事実だった。


(はぁ〜、最低だな。この子を見た瞬間惚れたのは事実だ。だが、首を振った瞬間酷い扱いを受けてきたとわかったと同時に嬉しい気持ちになってしまった。良かったまだ一緒にいられると思ってしまった。俺は愚かで最低だ。)


夜は喜んでしまった自分の愚かさを内心で罵りながら少女に提案する。


「嫌か…そうか、なら俺と一緒に暮らさないか?」

「……」


夜の提案に無表情で黙る少女。

きっと信用されていないせいだろう。

そこで夜は少しだけ自分の過去を開示した。


「なぁ、俺はな昔から両親に暴力を振るわれてきたんだよ。」

「!…….…」


自分と重なった少女はその言葉に驚く。

驚いている少女を横目に見つつ夜は続ける。


「俺はそんな両親が嫌いだった。いや、嫌いなんて表現は可愛いものだ。殺してやろうとすら思った。」

「……」

「そして、俺はその両親から逃げたんだよ。逃げた結果ここで冒険者になった。」

「……」

「そうしてだ。やっと俺は自由になった感じがした!あの2人から暴力を振るわれる心配もない!自分の家で縮こまる必要も無い!」

「!!…」

「君は一応は非正規奴隷だがこれから宛がないなら奴隷になってしまう可能性がある。自由がもう手に入らなくなってしまうかも知れない!」

「!!!……」


夜の言葉に少女は驚く。

少女も求めた自由が目の前にあるのだ。

夜はそれを目の前にあると少女に言って聞かせた。

そして夜はもう一度言葉を変えて少女に聞いた。


「もう一度聞くが……」




ーー俺と一緒に自由を手に入れ暮らさないか?










「……コク」


夜の言葉に少女はゆっくりと首を立てに振り肯定した。


その反応を見て夜はかなり安心した。

ただでさえ信用されていないのに突然一緒に暮らさないかと言われたら警戒心が増すだけだし最初が最初だっからかなり不安に思っていた。

ただ、自分は君と一緒だと表に出せば少しは安心してくれると思ったから夜は自分の過去の話をしたのだ。


「暮らしてくれるか、……ありがとう」








本当ならもうちょい書きたいのですが時間が無いので短く行きます。次回はどうしよう?異世界転移編はもうちょいやりたいです。

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