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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

レストの物語 ロボの憂鬱

作者: 瑞木美海

残酷な描写があります。主に眼鏡について

「皆様おはようございますにゃ」


「憐れにゃゴーレムのロボですにゃ」


「今日は皆様に愚痴りたいことがありまして、まかりこしましたにゃ」


「今日は、前回の魔法教室から半年が過ぎたと言うことで、私の凌辱される日々も同じだけ過ぎたという記念日とにゃりましたにゃ」


「あの日、昼過ぎに自室から出てきたご主人から、新しい能力を授けると言われた時から、嫌にゃ予感がしましたにゃ」






「貴女に、称号を確認できる能力を授けるわ」


「称号ってにゃんですか?」


「直ぐにわかるわ。直ぐにね。さあ、こちらへいらっしゃい」


「何処へ行くのにゃ」


「手術室よ。別に痛くないから安心して。新しいプログラムを追加するだけだから直ぐに済むわ」


「はいにゃ」






「手術室から出てきた時に呆然としたにゃ」


「目の前に立つご主人の称号を、脳裏に浮かぶ文字で確認できるようににゃっていたのにゃ」


「ただし、そんにゃことはどうでも良かったにゃ」


「ご主人の称号の中に、百合趣味とロリコンと狼っ子萌えと色魔を見つけたことに比べれば…」






「言いたいことがわかる?」


「ドストライクって事かにゃ?」


「せっいかーい。ご名答ー」


「世界で一番嫌にゃ正解にゃ」


「正解の賞品は私よ」


「お断りしますにゃ、ゴミを貰って喜ぶバカはいにゃいにゃ」


「あらぁ、そんなこと言って良いのかしら?これから貴女をめくるめく快楽の世界に誘う私に対して」


「辞退しますにゃ」


「まあ、頑なねぇ」


「当然ですにゃ。ゴーレムとはいえ、自律思考を持っているロボには人格がありますにゃ」


「でもね。断れないわよ。これ、なーんだ?」


「そ、それはロボの大事なメガネ」


「そうよ、さっきの手術の時に視力も治したの、良く見えるでしょ?」


「一体何を?」


「貴女の大事なメガネは私の日課に使うわ、優しく使うつもりだけど、明日には濡れたり、歪んだりして再起不能かしらね」


「アンタ最低だにゃーっ!!」

「どうかしら、貴女が抵抗しないならこのメガネは、無事に貴女の手元に戻るわ」


「バカですにゃ、ご主人は。いくら大事と言っても自分の貞操と秤にかけて守るものでは無いですにゃ」


「甘いわよ。説明してあげるわ。私がこのメガネを日課に使った途端に、貴女は私に身も心も捧げるわ。そういう呪いを獲得したのよ。称号を見てごらんなさい。呪い師があるでしょ?」


「にゃんで、その高い能力をそういうことにノミ使うんですにゃ!!世界にとっての損失だにゃ」


「聞こえなーい。返答は?私としても自我を消したくなんて無いから、そのままが望ましいけど、容赦はしないわよ。そして、今日一日よ。今日だけ付き合ってくれたらそれでいいわ」


「わかりましたにゃ。しかし1つだけ聞きたいにゃ。急にどうしたのにゃ?」


「あぁ。さっきの貴女の身悶えが、あまりに可愛くて百合趣味とロリコンに目覚めたのよ。狼っ子萌えは最初から」


「今日からですかにゃ!!」


「ふふっそうよ。その後日課をしながら、理論構築して、さっき準備が整ったのよ」


「て、天才だぁ!!この上ない天才だ!!」


「何を今更、っていうか、いつもの語尾を忘れるほど驚いたの?エルフの中でも天才の名を欲しいままにしてた頃の私を知らなかったのね」


「ここには誰も訪ねてこにゃいじゃにゃいですかにゃ」

「ま、そんな些末なことはどうでもいいわ。いらっしゃい」


「は、はい…」


「怖がらないで…優しくするわ」






「そこからは、想像を絶する毎日だったにゃ」


「毎日、18時間日課に付き合わされましたにゃ」


「しかも、私がゴーレムにゃのを利用して、私を使用した日課で、快楽を貪り」


「人格のある私を利用して、新たにゃる日課を見いだしたにゃ」


「賢明なる皆様にはもうお分かりかと思いますのにゃ。前述の前からある日課はスキル【自慰】で、新たにゃ日課はスキル【性交】ですにゃ」


「もう、もうロボは耐えられませんにゃ」


「このままではロボの中の大切な何かが壊れてしまいそうですにゃ」


「きっと、次に皆様には会うときには、今のロボとは違う何かににゃっていそうですにゃ」


「そう、日に日にご主人の事を好きに…愛してしまい始めている自分に気付いてしまってますにゃ」


「愚痴はここまでですにゃ。また今日もご主人との日課が始まる時間ですにゃ」


「最近はこの時間が嫌ではにゃいのですにゃ。逆に待ち遠しくにゃっていますにゃ」


「怖いですにゃ。恐ろしいですにゃ。でも、暖かいですにゃ」


「あら、大丈夫よ。怯えなくても。私はずっとそばにいるわよ。それに初日以外は、お願いして同意してくれたから付き合ってもらったはずよ?毎日聞くじゃない」


「あ、ご主人いつからそこにいたにゃ?」


「ずっといたじゃない。ずっと抱き締めていたわ」


「じゃあ今言ってたことも聞いてたにゃ?」


「貴女の独り言なら聞いてたわ。私への恋慕とそれに対する恐怖の言葉をね」


「そ、それじゃあ」


「何を怯えているの?さっきも言ったわよね。ずっと一緒よ。変わらずにね。貴女を稼働させて何年経つと思っているの?」


「把握しているだけでも五百年は経過していますにゃ」


「ね、これまでも、これからもずっと一緒よ。ずっと一緒に居て頂戴」


「ご主人…喜ん」ガリッ。タパパッ青い血が落ちる


「あらあら、今日も言わせることが出来なかったわね」

「危ないところでしたにゃ。雰囲気に流されて言ってはいけない重大にゃ一言を言ってしまうところでしたにゃ」


「いくらゴーレムと言えど痛覚は設定してあるから痛いでしょうに」


「だからこそ効果があるんですにゃ」


「まぁ時間の問題でしょうけどね」


「負けませんにゃ。闘いますにゃ。ロボは快楽に負けてご主人を好きににゃったりしませんにゃ」


「そんなこと誰も言わないと思うけど?第一ここには私と貴女しかいないじゃない」


「前回の事を忘れているのですにゃ。インターネットの向こうで今ここを読んでる皆様にはバレバレにゃのにゃ」


「意固地になってるのね」


「我は何者にも屈したりしにゃいのにゃ!!天よ我に七難八苦を与えたまえにゃのにゃ」


「いきなり何を言い出してるのよ。まぁいいわ日課の時間よ。行きましょう」


「はい。よろこ…はっ。ダメだにゃ。騙されるところだったにゃ。油断も隙もにゃいにゃ」


「ロボ…」

「はいにゃ?」


「好きよ」


「ロボもですにゃ…ハッ。言ってしまったにゃ」


「やっとね」


「今のは口が滑っただけですにゃ」


「あら、じゃあもっと滑りを良くしましょう」


その瞬間、ロボは柔らかいものに、いだかれた。唇には唇が重なる


「どうかしら?」


「まだまだですにゃ」


二人は微笑みながら見つめあった…

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