00_065 PM16:57 ナージャ・クニッペル&高遠和真
諸般の思惑で削除していた部分を追加しました。
部室のシャッターを閉めて、張り紙で行き先を告げて。
大学部の敷地にある道場に近づくにつれ、気合いの声や竹刀の打ち合う音が聞こえてくる。
「出稽古なんてよく行くのか?」
「時々ですね」
そんなことを頼まれるならば、樹里もそれなりの腕前を持つということだろうが、そんな外見要素がないので、十路は思わず怪訝な声を出した。
そして彼女は《魔法使いの杖》が2mにもある杖を使っているので、薙刀術を修めているのは納得ができたとしても、剣道部にも稽古となると余計に疑問なので、十路は首を傾げる。
話しながら入口をくぐると、中は剣道の試合場を2つ取れる、なかなかに立派な道場だった。
そこでは同じような防具をつけて、しかし持っている得物が違う、竹刀と竹の薙刀の2つのグループが分かれて練習していた。
それを見て十路は、ふと違和感を覚えた。
「……高校生だけじゃない?」
高校生にもなれば、大人と呼んでも差し支えない外見を持つ者もいる。
しかし見える範囲でも、そういう者が目立つ。竹刀を振ってる男子学生の中には、高校生にはない貫禄を出している者も。
反面、高校生として見るには、まだ幼く、技も拙い者も目立つ。
「はい。剣道部と薙刀部は、大学部から中等部まで、合同でやってる部活なんですよ」
「学年どころか学校が違うのに、一緒にやってるのか?」
「中高一貫校だと、そう珍しいことでもないって聞きましたよ?」
ただまぁ、と樹里は続ける。
「大学生さんは、お友達でサークル活動することも多いみたいですし、大会に出場するところでは、合同でやる部活は少数派ですね」
「そりゃそうだろうな」
スポーツの大会などでは、高校生は学生扱いされるが、大学生だと一般扱いされることもある。
更にチームプレイを行うものなら、なおさら一緒に練習などできないだろうと納得する。甲子園を目指す高校野球部の練習に、大学生や中学生がいても困る。
「さて、と……」
樹里は道場を見渡すのは、竹の薙刀を持って練習している方のグループ。
目当ての人物が見当たらないのか、小首を傾げながら、2つのグループの中間どころ、壁際にいる2人組に近づいくので、十路もそれについて行く。
「ナージャ先輩……と、高遠先輩。メールで呼ばれて出稽古に来たんですけど」
「なんで俺をついでっぽく呼ぶわけ!?」
「や、特に深い意味は……」
非難の声を上げたのは『高遠』と呼ばれた、高等部の学生服を着て座っていた男子。ウルフヘアという襟足の長い短髪を、軽いパーマとワックスで固めた野性味のある頭が特徴的。しかし顔立ちはどちらかというと整った女顔。
ちなみに十路にとっては、どこかで見た顔だった。
「あ。さっき部室に来てた――」
『バカ』の言葉は飲み込んだ。
つい先ほど、防衛部の部室に来て、謎の発言をしていった男子学生。
一見メンズモデルと言っても通用しそうな外見なのに、口を開くと残念な男。それが彼に抱いた十路の印象だった。
「わ……本当だ」
もう一人はおっとした雰囲気の、樹里と同じ制服を着た女子生徒。説明がなくとも、こちらが『ナージャ』と呼ばれた人物だとわかる。
日本人女性平均から頭ひとつ抜けた長身。学生服を窮屈そうに押し上げてる抜群のプロポーション。アジア人にはない整い方の顔。腰まで流してリボンでひとまとめにしてある、銀に近い白金色の珍しい髪。日本語を話すのが不自然なほど、見た目は完璧に外国人だった。
その2人組が、樹里を3割、十路を7割見ながら会話する。
「和真くんの口から聞いた時は、まったく信憑性がありませんでしたけど」
「俺どんだけ信用ないんだよ?」
「だってそうじゃないですか? あの木次樹里さんが誰かとくっつくなんて、ちょっと想像できませんよ?」
「そういう関係かってのは、確かめてないけどな」
「あらら~。予想通りに役立たない人ですね~」
「キビシー!」
「しかし、道場まで一緒に来ましたよ」
「うむ。これは由々しき関係と見た」
「もしかして彼は!」
「それはもう!」
「「テクニシャン!!」」
「黙ってりゃなに勝手言ってんだお前ら!!」
息ピッタリな2人組に、初対面にも関わらず十路は怒鳴る。
どこかで見覚えのあるテンション、と考えた時、午前中に顔を合わせた、若干頭の足りない子だと思ってる南十星の顔が思い浮かんだ。
(こいつら、あの愚妹に通じるものがある……)
まともに付き合うと疲れる人種。適当なところでスルーするのが一番いい距離感だと、彼は思い知っていた。
「あの、ナージャ先輩。メールで呼び出されて来ましたけど、薙刀部の部長はどこに?」
2人組の会話の内容を理解してないのか、それとも無視したのか、樹里は話を『ナージャ』に振った。
「部長さんでしたら、後ろに」
「へ?」
樹里が振り返った。
その途端、頭に竹の薙刀が叩きつけられた。
「うわっ!?」
樹里は慌てて長杖を両手で掲げて、その一撃を受け止めると、竹同士のものではない鈍い音が響いた。
「ちぃ! これでもダメなの!?」
舌打ちして薙刀を引くのは道着姿の女性。厚手の道着でもわかる武術で鍛えられた体、髪をポニーテールにまとめ上げられ、さわやかな汗とスポーツがいかにも似合いそうな、大人の雰囲気を持つ。
話から察するに、薙刀部の部長なのだろう。彼女は樹里に薙刀の先端を向ける。
「さぁ勝負よ! 負けたらウチに入部するのよ!」
「や、ですから――ちょっと卑怯ですよ!?」
一番強い者が責任者である必要もないが、攻めの速さは確か。部長の下段に振るわれた竹の刃が、樹里の足元を刈ろうとする。
しかし樹里は大きく跳んで避け、一気に間合いを開く。
双方防具も付けずに試合が始まったので、十路も壁際に下がって観戦することに。
改めて両者は得物を構える。
薙刀部の部長は半身になって足を開き、薙刀は腰の高さで水平を倒す、典型的な中段の構え。
対して樹里は一見すると構えていない。長杖を地面に片手で立てて軽く半身になり、拳越しに相手を見据えている。
「薙刀術じゃない……?」
「へぇ? わかるんですか?」
思わず言葉をこぼした十路の声に、『ナージャ』と呼ばれた留学生が答えた。
「前の学校で槍術みたいなことやってたから、薙刀にあんな構えがない程度はわかる」
「みたいな?」
「なにやってたんだ?」
「ジューケンドー」
「柔剣道? どっちも槍は使わないだろ?」
「あ、いや……」
柔道と剣道をまとめた『柔剣道』ではないのだが、それは見たことすらない人がほとんどだろうと、十路は訂正を諦めた。
「どっちが勝つと思う?」
「あれは……格が違うな」
『高遠』と呼ばれた男子学生の言葉に、2人が睨み合っているのを見ながら十路は答える。
薙刀部部長は勝とうとする気迫に溢れた視線を送っているのに対し、樹里は『仕方ないなぁ』という風な顔で流している。樹里本人にその気はないだろうが、挑発と受け取られても無理はない態度。
「部長さん、頑張って木次さんを薙刀部に勧誘しようと、毎度勝負を挑んでるんですけど」
「もうすぐ大会ですから、成績を残したいんだろ」
「つってもなぁ……かなり我流入ってるみたいだし――」
2人組と十路が言葉を交わしてる間に、動いた。
「えぃ!」
振り上げた薙刀を、薙刀部部長は踏み込みと共に斬り下ろした。
それに対して樹里は、立てた長杖を盾に使って受ける。
瞬時に長杖を両手持ちにし、下から上に振って薙刀を弾いた。
「――あれ、中国武術に近いから、薙刀のルールでやるの無理だろ?」
長杖を体の左右で旋回させながら、下がる部長を樹里は追って、タイミングを見て踏み込みと共に突き出した。
電子部品を思わせる先端が、彼女の目前にピタリと止まる。まるでアジア一有名な猿を連想する長杖捌き。
「だから部長……私のは薙刀じゃないですから、練習程度ならともかく、大会にはお役に立てないですよ?」
「くぅぅ……! 真似事で私を瞬殺しといてなに言ってんのよ……!」
なにやらこうなる経緯があったらしい。失意体前屈で悔しがる薙刀部部長に、樹里は困った顔で見下ろす。
「もう諦めなよー」
「負けて泣くあんた慰めるの、けっこーめんどーなんだけど」
「部長~。それより下級生の指導してやってよー」
そして2人の勝負に構わず、練習を続けていた薙刀部員も声をかけるが、なかなか冷たい。
「いつもの結果でしたね」
「いつもの結果だったな」
「これ、ここに来るたびに毎回やってるのか……」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「えー……こちら、堤十路さんです。防衛部の体験入部をされてるので、私がご案内してます」
樹里の勝負が終わり、4人で道場の隅で車座になる。
ちなみに薙刀部の部長はというと、ひとしきり悔しがった後、『次こそ負けないんだからねっ!』と微妙なセリフを残し、後輩の指導に戻った。
「それから、紹介が遅れましたが、お二人とも堤さんと同い年の高等部3年生で、高遠和真先輩と、ナージャ・クニッペル先輩です」
「……え? 樹里ちゃん、それだけ?」
「はい?」
「もっと紹介の仕方あるだろ?」
「…………あ。高遠先輩は剣道部、ナージャ先輩は料理研究部に入られてますけど、お2人とも防衛部の部室によく遊びに来られますので、私や部長とも顔なじみです」
「ノゥ! ナッシン! そこじゃない!」
両の拳を握り締め、和真がいきり立つ。無駄に雄々しく。
「この美男美女カップルを見て他に言うことはないのか!」
隣のナージャの肩を抱き、咆えた。
「……………」
「……………」
2人とも美男美女なのは誰も否定しない。和真は元より、ナージャも下手なグラビアアイドルよりも整った顔とプロポーションの持ち主。
しかし、否定はしないまでも、樹里も十路もなぜか素直に頷けない。
そしてナージャはというと。
「かーずまくんっ♪」
花が周囲に浮かんでいそうな、乙女な満面の笑みと共に。
「かは――っ!?」
遠慮も躊躇も良心の呵責もなく、手刀の先端を和真の喉に突き刺した。
「私とカップルなんて夢を見るなら、せめて寝ててくださいね?」
「げほっ……! ごほっ……! ヤメテ……! 地獄突きはヤメテ……!」
喉を押さえて床をのたうち回る和真を、笑顔で見下ろすナージャ。
それを見て十路は淡々と、この2人組の感想を述べる。
「つまりド突き漫才コンビか」
樹里はこの光景よりも、むしろ十路に引いた。
「うわ……堤さん、平然としてますね……」
「この程度のバイオレンス、前の学校で慣れてる」
「どんな学校ですか……」
「木次さんはコレ引かないわけ?」
「や、この光景、入部以来よく見るし、止めてもムダなので、慣れるしかなくて……」
どうやら和真とナージャは複雑な関係らしい。
和真が言い寄って、そしてそれをナージャが素晴らしい笑顔で撃退している。
一緒にいるのだから心底嫌っている様子ではないが、付き合う気はないということか。というか、それは死んでも嫌だと彼女の態度が語っている。
「……もしかしてロシア生まれ?」
「はい、ロシアからの留学生ですよ。名前からわかりました?」
和真が部室で言ってた『熱いロシア美女』とは、彼女のことだろう。
言い寄っても地獄突きを返される反応だが、それでもめげていないらしい和真の一途さを、十路はどう評したものか、判断に困った。
床で転がっている和真は無視し、ナージャはにこやかな笑顔と共に、右手を差し出す。
「十路くんも3年生なら、もしかしたら同じクラスになれるかもしれませんね」
「まだ転入するって決めたわけじゃないけが――」
「防衛部に誘われるってことは、十路くんも《魔法使い》なんですよね」
「……!」
外国人らしい、《魔法使い》の国際的な呼び方に、十路の肩が驚いたように軽く震えた。
「わたしは普通の人間なので、よくわからないですけど、多分十路くんも転入するんじゃないかって思いますよ?」
「…………」
十路が《魔法使い》と知って尚、右手を差し出され、どう反応していいか困って。
「……まぁ、その時はよろしく?」
「はい」
結果、握手だけはしておいた。
そして離す際に、十路の手の中に固い感触が残った。
「なぜ飴?」
「ご挨拶に飴ちゃんは基本でしょう?」
「……いや、ありがたくもらっとく」
大阪在住の年配女性に日本文化を習ったのか、それともロシア人クオリティなのかと、思いはしたがツッコまずに十路は飴を口に入れた。
「ところで和真くん?」
話は未だ床でうつぶせになっている和真に向いた。
「ダベってないで、ちゃんと練習した方がいいんじゃないです?」
「高遠先輩、普段剣道部の練習に出てないんですから、ちゃんと練習しないと……」
「ナージャが樹里ちゃんがキスしてくれたら練習する」
「へ!? 私までですか!?」
「お前、一途かと思ったら節操ないな……」
彼らが練習に参加するように勧めるのは、寝そべる和真の側に1人の男が近づいたから。
どういう人物なのか十路が知る由もないが、樹里とナージャの反応から予想はつく。
その胴着姿の男は、竹刀を振りかぶり。
「くぉるぁ高遠ぉぉぉっ!」
和真の頭に(多少手加減して)叩きつけた。竹を打つ一際甲高い音が道場に響く。
「ぐぉぉっ! 主将!? ナマで竹刀は痛ェっスよ!」
「だったら真面目にやれ!」
30歳と言っても通用しそうな貫禄のある巌のような男。さすが高校生はないだろうから、大学生であろう。
やはり剣道部の責任者かと、十路は推測に納得した。
「たまに出てきたと思ったら、着替えもしやがらねぇし……!」
またも床でのたうち回っていた和真の首根っこを掴み、主将が剣道部のスペースに引きずって。
その途中、なぜか彼は振り返って樹里を見た。
「あー、その、木次?」
「はい?」
「俺の練習にも、付き合ってくれない……か?」
和真に対するものとは違う、ずいぶん優しい口調で剣道部主将は樹里に聞く。
いい歳した見た目に相応しくない、まるで少年が初恋のお姉さんを前にしたような落ち着かなさ。
「主将さんだと手加減が難しいですから、危ないですよ……?」
「頼む! それで勝ったら――」
「?」
「……いや、なんでもない。頼む」
「はぁ……」
主将は巌の顔を取り戻し、樹里も納得していなさそうに首を振りつつ長杖を持って、剣道部のスペースに足を運ぶ。
その場を動かず観戦するつもりで、十路は隣のナージャに問う。
「なぁ、もしかして、剣道部の主将って、木次さんに……?」
「気があるんでしょうねー。薙刀部の部長さんと同じように、毎度勝負を挑んでます。勝ったらデートでも申し込むつもりなんじゃないです?」
「純情だなー……」
「まだ大学3年生なのに、老けて見られて内心気にしてるから、その反動ですかねー?」
「そして鈍感だなー……」
「木次さん、無防備な割には、そういうのに疎いんですよねー」
そんなことを2人で話している間に、主将の防具の準備が終わり、試合開始。
「――せいっ!」
ゴンッ、という間の抜けた鈍い音と共に、即・終了。
「む、無念……!」
長杖を振り下ろしただけで面一本。主将は膝から崩れ落ちる。
ちなみに彼女は普通に扱っているが、樹里の長杖は金属製。重量軽減と頑強さが両立したチタン・マグネシウム系合金を使い、加えて少女の腕力で扱えるよう軽量化が施されているが、それなりの重さを持つ金属の塊には違いない。
全力で振るえば命が危うい。先ほどの間の抜けた音は、手加減したからだろう。
「圧勝。しかも瞬殺」
「あれでも手加減してるんですよねー」
「デートに誘える日は来るのだろうか?」
「防具をつけてないお気に入りの女の子に、竹刀を本気で叩きつけることができるなら、きっとすぐに来ると思うんですけど」
「その日が来たら、それはそれで問題?」
またも十路とナージャが語ってる間に、剣道部の間で動きがあった。
「主将!」
剣道部員Aが立ち上がった。
「おのれ防衛部!」
剣道部員Bが燃え上がる。
「こうなれば俺たちが相手だ!」
剣道部員Cも憤怒した。
「「「行くぞ!」」」
「3人いっぺんに!?」
少女一人相手に大人気ない男たちだった。
しかし、衝撃から瞬時に立ち直った樹里は、竹刀片手に走り来る剣道部員たちに逆に近づく。
「ぐはっ――!」
相手の間合いの外から胴に入れ、そのまま長杖に体を乗せるように剣道部員Aを吹き飛ばした。
「なにぃ!?」
走りながら長杖を細かく操り、軽く小手に入れたついでに、剣道部員Bの竹刀を高く跳ね上げた。
そして薙刀部員と違うところを見せ、長杖を床に突き、その反動で宙に跳びあがり、そのまま残る相手に上から強襲しようとして。
「あ゛」
距離を誤り、顔面に跳び蹴りをかました。
接触面が足裏か尾骨かの違いはあるが、その衝撃の大きさは十路もよく知っている。
剣道部員Cは、耐えることもできずに吹っ飛んだ。
「うわ!? ごめんなさい!」
「お……おぉぉ……いい……ものが……ごふっ!」
その高さ。その角度。彼は一瞬ながらも間違いなく見ただろう。オレンジ色のチェック柄を。
首の一点に体重がかかった瞬間は死ぬかと思ったろうが、面に隠された剣道部員Cの顔は今、幸せそうだと想像にかたくない。
「スカートで蹴り飛ばすとは、サービス精神旺盛だな……」
「こうしてその気もないのに男を引き寄せてしまう、木次さんの罪作りな伝説が、また一歩前進しました」
「パンツの後ろの腰部分に穴が開いてたはずだけど、履き替えたんだろうか……?」
「どうしてそんなこと知ってるんですか!?」
そうこうしているうちに、戦場に倒れた戦士たちは他の部員達に片付けられ、次の戦いの準備が進められる。
「よぉぉぉぉし! わかったぁぁぁぁっ!!」
防具もつけず、胴着に着替えもせず、竹刀を片手に死合に立ち向かう一人の男。
その戦士の名は高遠和真という。
「なにがわかったんだろう?」
「あの人の言動は意味がないこと多いので、気にしないでください」
十路とナージャが見守る中、和真は開始線に立ち、樹里に竹刀の先端を突きつける。
「樹里ちゃん! 一手指南願おう!」
「え、や、その、はい、お願いします?」
「ばっちこーい!」
そして、暴虐が始まった。