第二章での主な登場人物
・レオポルド・フェルゲンハイム・クロス
濃灰色の髪に切れ長の目に赤い瞳。背は高く痩せ形。
帝国騎士の称号を持つ若き青年貴族。
父アルベルトの死後、破産の憂き目に遭い、自暴自棄になっていたところ、謎めいた異民族の美女キスカに帝国南部辺境に赴く。サーザンエンド辺境伯位の継承権を有し、その地位を狙う。
・キスカ・ナイフ・アリ
銀色の短い髪に漆黒の瞳。褐色の肌で背が高い。
帝国南部の異民族ムールド人ネルサイ族の前族長の娘。
レオポルドをサーザンエンドへと誘った張本人。常に無表情であまり感情を見せず、口数も多くない。部族の利益の為、レオポルドに辺境伯位を継承させたいらしい。半月刀の優れた使い手。
・フィオリア
明るい赤茶色の髪に吊り気味の大きな緑色の瞳。大変な小柄。
レオポルドの父アルベルトに拾われ、共に育ったフェリス人の少女。
レオポルドの義姉のような立ち位置。クロス家の破産後、レイクフューラー辺境伯家の女中をしていたが、義弟の企みを知ると半ば強引に同行する。
・ソフィーネ
長い黒髪に吊り目の真紅の瞳。女性にしては長身で肌は新雪の如く白い。
剣の修道院の修道女。十字剣という重量級の剣を操る優れた女剣士。
悪魔の色と忌み嫌われる黒い髪を持つが、幼い頃に修道院に拾われ、匿われてきた。厄介事を起こして修道院を出ることになり、レオポルドたちの旅に同行する。
・ゲオルグ・フライヘア・レッケンバルム
辺境伯宮廷の侍従長。サーザンエンド首都ハヴィナの有力者であり、ハヴィナ貴族の代表格。高慢かつ老獪な老貴族。レオポルドを支持する。
・マクシミリアン・ゲオルグ・レッケンバルム
辺境伯軍第四連隊長。侍従長レッケンバルム卿の息子。非常に寡黙。
・カール・アウグスト・ジルドレッド
辺境伯軍司令官を務める将軍。聖オットーの戦いでは総指揮官を務める。レオポルドを支持する。
・パウロス・アウグスト・ジルドレッド
辺境伯軍近衛歩兵連隊長。カール・アウグスト・ジルドレッドの弟。
・ヨハンス・ルーデンブルク
辺境伯軍准将。聖オットーの戦いでは右翼を率いた。ブレド男爵に通じ、戦闘に参加せず、辺境伯軍敗北の原因を作る。
・アルバート・バレッドール
辺境伯軍准将。聖オットーの戦いでは左翼を率いた。慎重で手堅い指揮を執る。レオポルドを支持する。
・オーラフ・ルゲイラ
辺境伯軍兵站監。辺境伯軍の輜重を担う。異民族の文化・風習に精通している。レオポルドを支持する。
・アウグスト・ウォーゼンフィールド
サーザンエンド中部に領地を持つ帝国人男爵。辺境伯に服従する領主たちの間では筆頭の家柄。事態の静観を決め込んでいる。
・シュテファン・ブレド
サーザンエンド中部に領地を持つテイバリ人男爵。辺境伯位を狙ってハヴィナを攻撃し、聖オットーの戦いで辺境伯軍を破る。
・ラヨシュ・ガナトス
サーザンエンド北部に領地を持つアーウェン人男爵。アーウェン諸侯の支援を受け、辺境伯位を狙っている。
・マティアス・シャンブレン・ドルベルン
サーザンエンド北部に領土を持つ帝国人男爵。事態を静観している。