第一章での主な登場人物
・レオポルド・フェルゲンハイム・クロス
濃灰色の髪に切れ長の目に赤い瞳。背は高く痩せ形。
帝国騎士の称号を持つ若き青年貴族。
父アルベルトの死後、破産の憂き目に遭い、自暴自棄になっていたところ、謎めいた異民族の美女キスカにサーザンエンド辺境伯の継承権を有することを教えられ、彼女に誘われ、帝国南部辺境へと旅に出る。
・キスカ・ナイフ・アリ
銀色の短い髪に漆黒の瞳。褐色の肌で背が高い。
帝国南部の異民族ムールド人ネルサイ族の前族長の娘。
レオポルドをサーザンエンドへと誘った張本人。常に無表情であまり感情を見せず、口数も多くない。部族の利益の為、レオポルドに辺境伯位を継承させたいらしい。
・フィオリア
明るい赤茶色の髪に吊り気味の大きな緑色の瞳。大変な小柄。
レオポルドの父アルベルトに拾われ、共に育ったフェリス人の少女。
レオポルドの義姉のような立ち位置。クロス家の破産後、レイクフューラー辺境伯家の女中をしていたが、義弟の企みを知ると半ば強引に同行する。
・ソフィーネ
長い黒髪に吊り目の真紅の瞳。女性にしては長身で肌は新雪の如く白い。
剣の修道院の修道女。十字剣という重量級の剣を操る優れた女剣士。
悪魔の色と忌み嫌われる黒い髪を持つが、幼い頃に修道院に拾われ、匿われてきた。厄介事を起こして修道院を出ることになり、レオポルドたちの旅に同行する。