先生、ごめんなさい。
その先生は、図書委員の担当の先生だった。
酷くお世話になったと思う。
だから、その先生の言うことには出来る限り従いたかった。
勿論、その先生の考えに私が好意的であった、というのもあるのだが。
そんな私が、唯一、先生に反対した時の話だ。
先生は言った。
「次期図書委員長になるであろうこの子のことを応援してあげてください」
受からないわけがない。先生が500票入れるから。
そう付け足して、先生は笑った。
最も、今年は対抗がいないから、そんなものがなくても受かる可能性の方が高いのだが。
別にその子に否定的ではなかった私は、そのときは、従おうと思っていた。
けれど、後輩や仲のいい友達に『アイツはヤバい』と言われていたのを思い出した。
だから、真面目に演説を聞いて、判断しようとした。
それでもどうせ、信任にするんだろう。
そう、思っていた。
けれど、真面目に演説を聞けば聞くほど、その人のことが嫌になった。
だから、私は先生の言うことに従わなかった。
不信任に、一票を捧げた。
どうせ、そいつが受かるのだ。
だったら、そんな奴に私の意思に反する票を捧げなくてもいいじゃないか。
そう、思ってしまった。
数日経った今も、後悔はしていない。
結果が出る前に書いてはいるが……結果が出たあとに公開することにした。
そいつの合否を書くために。
追記 奴は受かりました。現場からは以上です。




