2月16日 フライデー・ナイト②
フライデー・ナイト
なとり様
ふと気づくと夜の風に吹かれているときがある。
特に何かをしたというわけではないが、なんとなくほっと一息をつける日。
何かの記憶もなく、でもただ無意味に浪費したわけでもない不思議な日。
なんで善い日、悪い日、普通の日なんだろう。
普通の日ほど1秒を過ごした手ごたえがない日は何の日だろう。
こんな日をなんでもない日としよう。
それこそ透明な日としよう。
振り返ってみると、この人生はなんでもない日が多い気がする。
なぜ誰かの基準の普通しかないのだろうか。
それは、目標が足りないからか、生存本能が薄いからか、それともやる気の問題か。
横断歩道で言草臥れたスーツのあの人は、充実した毎日を送れているのだろうか。
善い日ほど、ハッピーでもないし
悪い日ほど、嫌なこともないし
普通の日ほど、穏やかでもない
特に何もない、透明な日
きっとこのなんでもない日がなくなれば、もっと豊かな人生なのかもしれない。
でも、この四季がとても好きだ。
なんだかとても私に似合っている。
中二病のようなヒーローにあこがれる自分と
誰かを救う勇気はない自分と
周りだけを見て妬んでしまう自分と
なのに生まれ変わってももう一度自分になりたい自分
どこもかしこも朧気で激しくて、パッと割れてしまう風船みたいに軽い自分。
ふわふわと生きている自分にぴったりの透明でなんでもない日。




