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2月12日 JANE DOE②

JANE DOE


米津玄師様

宇多田ヒカル様

世界が2つに分かれていて、空は変わらずよく知るいつもの空。

どこか涼し気な青色な気もするし、どこか淀んでる気もする。


2つの世界の空はまるで鏡のように対になっていた。


空と遠くの風景しか映らない場所に誰かがいた。

2人は異なる世界に、でも同じ場所に立っていた。


性別も顔も異なる人が同じ場所に立っていた。


風は吹いている気もするが、風の足音はしない。

あるのはただ2つの心臓と顔色の読めない空だけ。


呼吸を刻む音

誰かを呼ぶ声

誰かに呼ばれる声

雨が降る音


何も聞こえはしない。

ただそこに存在(ある)だけ。


にこやかにでもけだるげに

なきそうにでもえがおで


感情と空が一致していて、情景と一致していない


ちぐはぐで、でもとてもきれいで息をのむ音すら許されない。

心臓をつかまれるような切なさと苦しさをただただ感じる世界。


そして、日の当たらない場所からただ見ている自分。


自分の感情なのに、自分は蚊帳の外、別人を見てる

でもとても納得している。

きっと日当たる場所は、まぶしすぎる。


世界の真ん中に進んだら、

きっと自分は日の光のまぶしさに瞳を焼かれてしまうだろう

そしてそのうち自分の輪郭が光の中に溶けてあやふやになっていくのだろう。


卑怯な自分はそっと1歩引いたここから眺めている。


社会でそれなりに通用するには本音がまぶしすぎることのほうが多い。

人生をそれなりに満喫するには建前が足かせになりすぎることが多い。


浪漫ですべての人間が満腹になるなら、きっともっと昔に戦争なんて教科書でしか知り得なかっただろう。


相反する人たちをそっと見ながら浅く息を吐く。酸素が薄い。


鏡のような空はどちらも本物でどちらも嘘っぱち。

知らない二人はどちらも偽物でどちらも正直者。


自分の代わりに泣いている空と笑っている顔

自分の代わりに凪いでいる風と声を荒げる人


その全てが人間(わたし)人間(わたし)たらしめる欠片。

憂鬱な感情の中身


赦しなさい

そしてすべてを受け入れなさい

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