新たな仲間3
第八章 新たな仲間3
■辺境の村
ディライガー「王様の情報収集によるとここが彼の暮らす村らしい」
リュード「その人が武器に変形するプレミアディフェンダーなの」
ディライガー「ああ、そうらしい。だが仲間になってくれるかどうか……」
リュード「話せばわかってくれるよ。きっと」
ディライガー「そうだな。じゃ会いに行くか」
ディライガー「こんにちは。あなたがリガンさんですか」
リガン「ディライガーさんか。あなたの名前と顔はよく売れてるから知ってるよ」
ディライガー「それは光栄です。ところであなたは武器に変形できる能力をお持ちらしいではないですか」
リガン「ああ。リガンキャノンに変形できる」
ディライガー「その力を私たちに貸して頂けないでしょうか? 是非とも仲間になってほしいのです」
リガン「いいとも……と言いたいところだが儂はもう寿命が近くてな。戦闘には参加できん」
ディライガー「そうですか……」
リガン「ただ、儂が目をかけているプレミアディフェンダーが一人いてな。剣に変形できるメカなんだ。彼に頼むといいかもしれん」
ディライガー「その人の名前は?」
リガン「アソード。経験値が少なくてな、人間形態には少年にしかなれん未熟者ではあるがな」
ディライガー「わかりました。その人に頼んでみます」
■村の中
リュード「ディライガー、そのアソードさんに仲間になってもらうしかないね」
ディライガー「ああ。そうだな」
リュード「その人は今どこに?」
ディライガー「リガンさんの話では、いつも剣道場で修行しているらしい。会いに行くか」
リュード「うん」
■剣道場
アソード「あんたらか。リガンからテレパシーで連絡が来た。俺に仲間になってほしいらしいな」
アソードはリュードより少し上くらいの少年の見た目だ。
ディライガー「どうかお願いする。君の力がどうしても必要なんだ」
アソード「ならば俺と勝負しろ。俺が負けたら仲間になってやる」
ディライガー「私が相手でもいいのか? このディライガーまだまだ現役だぞ」
アソード「いいぞ。人間が俺に勝てる訳ないからな。プレミアディフェンダーのディライガーさんとやらで我慢してやらあ」
ディライガー「勝負方法は?」
アソード「真剣での殺し合いよ」
リュード「ディライガー大丈夫なの? この人すごく自信ありそうだよ」
ディライガー「大丈夫。リュードは黙って見てなさい」
試合が始まった。
アソード「はああああ!」
ディライガー「太刀筋はいい。だが、甘い!」
ディライガーがアソードの剣をすべて躱していく。そしてディライガーの持つ剣をアソードの首に突きつけた。
ディライガー「勝負あり、だな」
アソード「……そんな馬鹿な」
ディライガー「実戦経験の差だよ、アソードくん。これで仲間になってくれるんだな?」
アソード「男に二言はない。仲間になってやらあ」
リュード「やったね。ディライガー、これで百人力だ」
アソード「さっきからディライガーと話してるあんたは誰なんだ?」
リュード「あ、俺はディライガーの乗り手リュード。これからは仲間だね」
アソード「ふぅん。まあ俺を使いこなせるかどうか実戦で確認してやらあ、よろしくなリュード」
リュード「うん!」
ディライガー「これで魔王を倒す準備が整った。怖いものなしだな」
続く