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新たな仲間2

第六章新たな仲間2

王様「ディライガーよ、リュードに無理させすぎではないか」

ディライガー「返す言葉がないな」

王様「しかし安心したまえ。我々の味方になってくれるプレミアディフェンダーを見つけたのだ」

ディライガー「それは儂の知り合いか?」

王様「ああ、回復専門のプレミアディフェンダー、メラードだ」

ディライガー「メラードが仲間に? それは心強いな」

王様「今メラードがリュードに回復術をかけている。これなら三日程度で回復するだろう」


リュード「あ、あれここどこだ」

目を覚ましたリュードの前に若い綺麗な女性がいた。リュードはベッドの上だ。

メラード「ここはお城の医務室よ。まだ休んでいて構わないわよリュード君」

リュード「あなたは……」

メラード「プレミアディフェンダーメラード。回復専門の女性型メカよ」

リュード「回復専門……そうかあの時俺倒れて」

メラード「ディライガーも無茶させるわね。でも大丈夫。私が全快させてみせるから」

リュード「あ、ありがとうございます。」

メラード「なに? 緊張してるの?」

リュード「こんな綺麗な人に会ったのは初めてなんで……」

メラード「人じゃないプレミアディフェンダーよ。見た目に意味はないわ。生殖機能もないしね」

リュード「そうですか」

 ようやくリュードの精神が落ち着いてきた。

メラード「さあ、魔法をかけるわよ。回復魔法……チユル!」

リュードの体調が回復していく。

リュード「あ、ありがとうございます」

メラード「これからはあなたたちの仲間になるんですから。これくらい当然よ」

リュード「仲間に?」

メラード「あら? 気に入らないかしら」

リュード「い、いえいえ大歓迎です!」

メラード「ディライガーには若い頃お世話になったからね。恩返ししなくては」

リュード「そうですか」

メラード「ちなみに私の今の時価だけど七億五千万プレミアですって」

リュード「な、七億……」

メラード「売りたくなった?」

リュード「売るも何も俺はあなたの乗り手じゃないですよ」

メラード「はあ、真面目ねえ。ディライガーが気に入る訳だ。でもそんな所気に入っちゃった。いつでもお姉さんが回復魔法かけてあげる」

リュード「あ、ありがとうございます」

ザイル「リュード様、どうですか具合は」

ザイル王子が医務室に入ってきた。

ザイル「魔王との闘いに参加できず申し訳ありませんでした。例によって雑魚モンスターの相手をしておりましたので」

リュード「気にしてないよ、ザイルさん」

ザイル「こちらがメラード様ですか。私たちの仲間になってくれるとは本当ですか?」

メラード「ええ。ザイル王子。これからよろしくね」

ザイル「ありがとうございます。これで百人力ですよ」

続く


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