次の闘い
第五章次の闘い
■魔王城アガムの城
巨体なモンスターが玉座に座っている。
すでにリュードが巨大化したディライガーに乗っている。
魔王アガム「やってきたかディライガー。ラオムを封印したらしいな」
ディライガー「貴様も封印するがな」
アガム「そう簡単には封印されんぞ。儂はラオムより強いからな」
リュード「ディライガーソード!」
ディライガー「そう、それでいいリュード。敵を倒すのにはそれしかない」
リュード「ああ、行くよディライガー。ディライガー十億斬り!」
アガム「ふん、そんなもんが儂に効くか」
剣を食らってもダメージ一つ受けないアガム。
ディライガー「なぜだ?なぜ効かない?」
アガム「大魔王様が不死身の体を授けてくれた上に防御力を上げてくれたのだ。貴様らに勝ち目はないぞ」
ディライガー「なるほどな」
リュード「どうしようディライガー、勝ち目が…」
ディライガー「リュード。負けると思ったら負けるぞ」
リュード「でも……」
ディライガー「本当は使いたくなかったがしょうがない。リュード貴公の寿命をくれ」
リュード「どういう事?」
ディライガー「乗り手の寿命を戦闘力に変える奥義があるんだ。貴公の寿命がどれだけあるかわからないが削る覚悟をしてくれ」
リュード「わかったよ。ディライガー。ここで死ぬよりマシだからね」
ディライガー「よし、プレミアディフェンダー奥義……火の鳥!」
ディライガーの体が炎に包まれる。そして炎を纏った鳥の姿になった。
アガム「そんなもんで儂を……ぐわぁぁ!」
炎の鳥がアガムを貫いた。そしてバラバラになる。
ディライガー「よし、リュードよ。魔王封印だ」
リュード「ちょ、ちょっと待ってディライガー。体力が……」
ディライガー「くっ、やはり諸刃の剣だったか……」
リュード「……ま、魔王封印」
最後の力を絞り出してリュードが宣言する。
アガム「そ、そんな馬鹿なあー」
アガムが光になって消えた。
ディライガー「リュード、大丈夫か?」
リュード「う、うん。休めば治るよ」
ディライガー「これで二体目の魔王封印だ。次の魔王を倒すには休息が必要だな」
リュード「そ、そうだね」
ディライガー「リュード、貴公にばかり負担をかけてすまない。だが魔王を倒すにはどうしても貴公の力が必要なんだ」
リュード「う……うん。休ませて」
意識を失うリュード。
ディライガー「すまない。リュード」
続く。