第四章前章
第四章次の闘い前章
■玉座前
王様「ザイルよ、どうしても旅立つのか?」
ザイル「はい、父上。私はリュード様の立派な仲間になってみせます」
王様「そうか。ならば行くがよい」
ザイル「行ってまいります、父上」
ザイルが歩き出す。
そこにリュードとディライガーもいる。
ディライガー「行くかザイル」
ザイル「はい」
リュード「これで正式な仲間だね、ザイルさん」
ザイル「リュード様……ありがとうございます」
■城下町・茶屋
リュード「これからどうするのディライガー」
ディライガー「最終目標は大魔王を倒す事だが……そのためには六人の魔王を倒す必要があるのだ」
ザイル「ラオムを含めて、ですね」
ディライガー「そうラオムは魔王の中で最弱……もっと強い魔王が五人いるのだ」
リュード「勝てるかな、俺たち」
ディライガー「勝たねばならん。だがリュード、君と私の相性はいいかもしれん」
リュード「相性が?」
ディライガー「君の魂の深淵を覗いた時、儂を売らないと言ってくれた。初めてなんだ、儂を売らないと言ってくれたのは」
リュード「そうなの?」
ディライガー「今までの乗り手はすぐに儂を売り払ってきたからな」
リュード「やっぱり苦労してきたんだね、ディライガー」
ディライガー「だから儂の力を最大限発揮できるのはリュード貴公しかいないようだぞ」
リュード「そうか。じゃがんばるよ、俺」
ザイル「では、次の魔王のところへ向かうのですね」
ディライガー「そうなるかな」
リュード「次の魔王の名前って?」
ディライガー「アガム。ラオムより強いぞ。心してかかれリュード」
リュード「うん、わかった」
続く