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新たな仲間

第二章 新たな仲間

ディライガー「さて、リュード。疲れは取れたかな」

リュード「うん。ディライガー、もうバッチリだよ」

ディライガー「では行くか」

 ホテルから出てきた一人と一機は歩き出した。

リュード「どこへ向かうの? ディライガー」

ディライガー「私が倒せそうな魔王の一人をやっつけに行くのさ」

リュード「でも歩いてだと遠いんじゃない? どこにいるか知らないけど」

ディライガー「それなら心配いらない。私がクルマに変形すればいい」

リュード「そんな事もできるの!?」

ディライガー「プレミアディフェンダーに死角無しだよ。さあ命令してくれ。ディライガー、チェンジカーと」

リュード「うん、わかったよ。ディライガー、チェンジカー!」

ディライガーがロボット形態にまず巨大化変身する。そしてその機体が自動車に変形した。

ディライガー「さあ、乗ってくれ。リュード」

リュード「俺免許持ってないよ」

ディライガー「私が自動運転するから大丈夫だ。さあ今度こそ行こう」

ザイル「ちょっと待った!」

聞き覚えのある声がしてリュードはそちらに振り向いた。

「私も連れてってくれないか」

 ザイル王子だった。ディライガーがクラクションを鳴らす。

ディライガー「あなたのようなわがままな人には乗って欲しくありませんな」

ザイル「お城での事なら謝罪する。私が悪かった。だから仲間に加えてくれないか」

ディライガー「だとさ。どうするリュード」

リュード「俺が決めていいの? ディライガーが嫌なんじゃないの」

ディライガー「私はもちろん嫌だとも。だが私のマスターはリュード、君だ。君に決定権を委ねよう」

リュード「うーん。決められないよ」

ザイル「そこをなんとかお願いできませんか。リュード様」

リュード「リュード様?」

ザイル「私があなたを馬鹿にした事は謝ります。だから許してください。仲間にお加えください」

ディライガー「リュード、早く決めなさい」

リュード「しょうがない、採用で」

ザイル「あ、ありがとうございます」

リュード「じゃディライガーに乗ろう、ザイルさん」

ザイル「ははー。ありがたき幸せ」

 二人がディライガーカーに乗り込む。そして走り出した。

リュード「でもなんで俺たちの仲間になろうと思ったのザイルさん」

ザイル「あれから父上に叱られましてね。反省したのです。失礼な事を言って申し訳ありませんでした」

リュード「別に俺は怒ってないけど。確かに弱そうな見た目だし俺」

ザイル「いえ私が悪かったです。猛省しております」

リュード「なーんか調子狂うなあ、なんか裏があるんじゃない」

ザイル「……知りたくなったのです。最強の異名を持つプレミアディフェンダーディライガーが気に入った乗り手の事を」

リュード「ふぅん。それならいいよ。仲間になろう」

ザイル「あ、ありがとうございます!」

リュード「俺はたいした乗り手じゃないけどね。そりゃディライガーにふさわしいかは知らないけど」

ザイル「値踏みするようで申し訳ないですが、よろしくお願いいたします」

リュード「まあいいよ。じゃディライガー魔王の所に行こう」

ディライガー「ああ、わかった」

ディライガーカーは進んでいく。山を越え谷を越え魔王城へ向かう。

リュード「ディライガー、後どれくらいかかりそう?」

 リュードが聞く。

ディライガー「小一時間で着くぞ」

リュード「そっか」 

ディライガー「それよりザイル。前王様が困っていたとか言っていたがそれは君の事だろ」

ザイル「……返す言葉がございません」

ディライガー「で、君は何をして困らせたのかな」

ザイル「いつも修行と称してノーマルディフェンダーに夢中で乗り続けていたのが原因かと」

ディライガー「ノーマルディフェンダーか。我々を模して作った量産型だったな」

ザイル「私は修行のつもりだったのですが、父上には遊んでいるように見えたのでしょう」

ディライガー「そうか。君も根は悪い奴ではないようだな」

ザイル「あ、ありがとうございます」

リュード「ありがとうばかり言ってるよ、ザイルさん」

ザイル「あ……すみません」

リュード「謝る事じゃないけどね」

ディライガー「二人ともそろそろ魔王城に着くぞ。戦闘の準備をしてくれ」

リュード「了解だよ。ディライガー」

ザイル「私もです」

 続く。






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