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19_旅行の写真


渉が立ノ川のサガに到着すると、真一はトレジャーバトルの台に座っていた。


「真一さ~ん!」


「おっ、渉。GUNからメールが来たぜ」



****************************************

『無題』                    2008/9/5 17:05


TO   真一

FROM GAME・ユートピア(野日店)


チームには所属しません。


****************************************



「GUNからメール?ついに来たんですねー!」


「小林さんと優斗には来週の交流会の時に話そうと思う」


それより、と真一は携帯電話をしまう。


「写真、もらってきたんだろう?」


渉は鞄から『真一さん』と書かれた封筒を取り出す。


「はい、初めて『GAME☆ユートピア』に行きました」


「GUNがいそうでいないゲーセンな」


真一は肩をあげる。


「紗希さんの幼馴染が経営しているゲームセンターみたいです」


「へぇ、そうなのか?」


「はい、紗希さんたちはそのゲーセンに毎日集まるそうです」


渉は、トレバトを操作して、GUNのID画面を映す。



****************************************

GAME・ユートピア(野日店)

266勝0敗


※NOW PALYING

****************************************



どうやらGUNはプレイ中のようだ。


「だいたい16時から18時まで遊んでいるそうですよ」


「それじゃ今度、俺たちも遊びに行くか?」


「そうですね」


二人はトレバトの台から離れて丸テーブルに移動する。真一は封筒を開けて写真を見ることにした。


「よく撮れてるじゃん」


「そうですよね~」


写真を見ながら真一が、ふと思い出す。


「16時から18時って…GUNが活動する時間じゃなかったか?」


「僕の予想だと16時から18時に活動している女性でネットに疎い人です」


写真を見ながら真一がつぶやく。


「GUNって奈々だったりしてな…」


「…GUNが奈々さん?」


「俺のことをトラのマーチか聞いてたしさ…」


夏休みの旅行中に聞かれた質問を真一は思い出した。


「…確かにそうですね!!」


渉が勢いよく立ち上がる。


「だけど…奈々はネットに詳しそうだよな?」


真一の言葉にそうですね、と座り直す。


「うーん…ネットに疎いって事は紗希かもしれねーな」


「紗希さんもトレジャーバトル好きって言ってましたしね」


「小さい頃から『GAME☆ユートピア』で遊んでたんだろう?」


「ID名にするのも納得できる部分はあります」




真一と渉が熱中して話していると中、俊介と優斗が合流した。


「よっ、なんか盛り上がってるな~」


声をかけると凄まじい勢いで二人が俊介を見る。


「おい俊介、紗希ってトレジャーバトルがうまいのか?」


「な、なんだよ、急に~」


慌てる俊介だ。

優斗はテーブルの写真が気になった。


「この写真…なんですか?」


優斗が全員の集合写真を手に取る。写真には真一、俊介、渉、紗希、奈々が映っている。


「あぁ、夏休みの旅行の写真だ」


「僕たちと俊介さんの妹さんとその友達です」


真一と渉が優斗に説明する。


「宮永さんって…俊介さんの妹なんですか…?」


衝撃を受けた優斗は声が大きくなってしまった。


「えっ、妹を知ってるのか?」


ビクッとなる俊介だ。


「はい、まぁ…よく会うというか…高校が同じで…」


優斗はしどろもどろ答える。


「どした、優斗」


「いえ…取り乱してすみません」


優斗は写真をテーブルに戻す。


「そーいや、真一、何か言ってなかったか?」


俊介が話を戻す。


「あぁ…紗希がGUNだと思ったんだが…勘違いかもな…?」


「はっ…?」


俊介が目を見張る。


「宮永さんが…GUNですか?」


冷静さを取り戻した優斗がまた冷静さを失う。


「面白がってただけなんです」


「そう……ですか」


フゥーと胸に手を当てる優斗。


「それより優斗、GUNにメールするのか?」


「えぇ、そうですね。ちょっと挑戦的なメールをしてみます」


真一の問いに優斗は目を光らせる。


「…挑戦的なメールってどういうことですか?」


「詳しくは言えないけど…小林さんには相談済みだから」


優斗は携帯電話を取り出して操作する。優斗の企てに不安を覚える俊介だった。




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