第〇話 この日本大陸の神話
この日本大陸には、1人の帝がいた。
その帝こそ、日本大陸であるとも言われている。
人であり、神である。現人神と呼ばれる存在。
その存在を”帝”と呼び、人々は祈って祀ってきた。
時は流れ、帝の存在は、京都の中心に身を潜め、世界の安寧を願って、その力を静かに使っていた。
しかし、日本大陸は、混乱の世に突入し、
国は荒れ、民も荒れ、世界は崩壊しかけていた。
哀れんだ帝は、己の魂を6つに切り分け、六道の存在にあてまめると。
6人の人間の命を天に送り、その魂を埋め込んだ。
そうして、混乱渦巻く日本大陸に、【六死外道】という6人の使者が生まれた。
彼らは皆、日本大陸の平和のために、尽力した。
それから数十年。
【六死外道】の魂は、その”子”へと脈々と受け継がれた。
力の弱まった帝は、それでも命をつなぎ、子を産み、世代をつないだ。
そして、その六死外道の魂を受け継いだ”子”を、京都の帝の屋敷で育てることにした。
人であり、神の力をもつ”子”は、特別で。
帝の意のままには操れない。
強大な力は、人間の器には脅威過ぎる。
だから、菊の模様をつけて、その力を抑制し、時には、その記憶を操作した。
この”子”たちが、生き延び、国のために尽くしてくれるように。
しかし、世は第二次戦国時代。
暴走した”子”たちが、天下を統一を目指し、日本大陸をおびやかす世になってしまった。
その世界を、一人の帝は、しずかに見つめていた。




