表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
塔とリリファラの鍵。  作者: 40漬け
1/1

不思議な塔。

塔に幽閉された美青年って素晴らしいと思いませんかリリファラの鍵とは何なのか、考えていただけると嬉しいです。

 森の奥、少し開けた土地にある塔。

それは、固く閉じられた門と、その前にいる獣人の門番について外界と完璧に遮断されていた。


 「...どうして、こんな所に私が...。」


 そう呟いて、寒色系のドレスを纏った少女...ラフィレは、塔を億劫そうに見上げる。


 本来、この塔は大罪人を幽閉するためにあるもので、ラフィレには入れられる理由が見当もつかない。


 「...まあ、仕方無いし...中に入ってから考えればいいわよね!」


 そう声を上げ、塔の入口へと歩み進める。すると、突然頬にピリッとした痛みが走り、思わず足を止める。


 「何だァ?客が来るなんて俺は聞いてないぜ。誰だ?」


 首もとに刃物を突き付けられ、ラフィレは生唾を飲み込んだ。


 「...誰かに名前を聞くときは、自分から名乗るものだと...親に習わなかった?」


 男を睨み、そう気丈に振る舞うラフィレは、それと裏腹に恐怖は感じているようで、瞳を不安げに揺らす。


 対する男は、その言葉に口角を上げ、ラフィレの首もとに突き付けていた刃物を離した。


 「ハッ、悪ぃな。俺は親と会ったこともないが...アーゼだ。テメェも名乗りやがれ。」


 「...ラフィレよ。アーゼは、何故ここに居るの?」


 「決まってンだろ。俺はこの塔の門を守ってる、いわば門番だ。居ない方が可笑しいってモンだぜ。」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ