プロローグ 通学路にて
今日はあの宝珠高校の晴れの入学式
え?何で俺がそんなこというかって?
何故なら俺はこの4月に宝珠高校に入学する16歳だからだ。
え?なぜ高校に入学する俺が16歳なのかって?
皆さんそう思ったでしょう。
なぜか
その答えは…
「だってお兄ちゃんイチローしたもんね!」
そう俺は…
ってお前が言うなよ!
「えへ(はぁと)」
取り敢えず言っておこう
こいつは俺の妹である。1コ下の。
15とは思えないほど
童顔で貧乳な俺の妹。
ただ…
「どこの誰の胸が小さいですっ
てぇ?」
「や、やめてよ その関節はそっち
には曲がらな──
※自主規制
そして…
「ちがうんだよ。
『声コス』だよ!」
言われる前に言われたっ!
「ちなみに今の2つは
ドイツからの帰国子女と
銀髪シスターなのであります。」
これはカエル型宇宙人(緑)ですか。
余談が過ぎたが、俺はイチロー─
違う、一浪した。
詳しい経緯は後々話そうと思う。
「ねぇねぇお兄ちゃん」
「ん? 何だ?」
「お兄ちゃん『カミ』ある?」
「髪ってこれか?」
俺は自分の赤髪をつまみながら言う。
「は?何やってんだよ!お前はおっさんか!『カミ』だよ! 『カ・ミ』!」
「ああ、あれか!」
俺は自分の鞄の中を捜す。
…だが、無い。
「もしかして持っておられないのですか?このks──
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
俺は大声で叫びながら猛ダッシュで家に帰った。
「お兄ちゃんのばぁーか」