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S&
「学校燃やさない」
その言葉に凄くドキドキしたんだ。
僕は正直、根暗で、自分でいうのもなんだけれど、生きている意味なんてないと思っている。だいたい生きるてなに?勝手だよね。こんな窮屈な世界にどうしょうもない能力で産み落として、頑張れって、
頑張れって……。
誰もが理解しているが、(してるのか?)ゲームみたいに対等な条件でこの世に生まれてはいない。
難易度の選択をする事は出来ない。
だから『頑張れ』ってなに?
努力ってなに?イージーモードの奴らに追いつこうと足掻く事。
……。
「ねえ」
同じクラス、イージーモードの坂井さんが俺の背中を突つく。振り返ると西日が目に入る。目を細めると、坂井さんの顔がようやく見える。
「ねえ、お前さ。生きてて楽しい?」
「……」
「なあ聞いてるだろ」
口の中が干上がる。かっ、と喉が鳴る。
「なあ、私とやりたい?」
「……」
「てめえ無視すんなよ」
平手が頬に当たる。
いたい。
「……やりたい」
僕は、正直に思った。
頬に当たった指にさえ興奮した。