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ソルジャーズ  作者:
1/1

はじまりは


綺麗な青空と白い雲。

私たちを囲む高い建物。


何一つ変わらない。

そこは、「日常」と何も変わることはない。


でも―――そこは、すべてが「非日常」だった。





 * * * 


「じゃーまた明日!」

「うん!ばいばーい!」


|大城桃李≪おおしろとうり≫は自宅からほど近い駅で友人・|三笠愛理≪みかさえり≫に手を振った。


ピンクのシャツに紺のベストと赤いリボン。赤地のチェック柄のスカートという制服。

桃李は黒のニーハイソックスを纏い、革製のスクールバックを持っている。

顔はというと、笑顔の似合う可愛い系の顔立ちで、小柄ではあるもののスタイルも良い。

ブラウンの長い髪は、毛先がクセでふんわりとしていて、桃李はその髪を二つ結びにしている。


楽しそうな桃李は、そのまま家へと急ぐ。

閑静な住宅街の一角に、洋風のデザインの綺麗な家が立ち並んでいる。

その中で、赤いレンガの壁が、大城家の目印だった。



「たっだいまー!」

合鍵を使って中に入った桃李は、元気な声でそう叫んだ。


「…」

薄暗く、ひんやりとした部屋。

誰もいないということが、その雰囲気からひしひしと伝わった。


「…やっぱり、ね。」


桃李の両親は、共に某貿易会社で働いており、1年のほとんどを海外で過ごしている。

そのせいで、桃李はほぼ1人暮らしの状態だった。


「今日、誕生日なのになぁ。」


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