表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字で行こう!

殿上人の屋敷にて【200文字】

作者: 薄桜

篝火の焚かれた舟から、池の水に手を浸す。

ほろ酔いの肌に、水の冷たさが心地良い。


気の早い秋の虫が鳴き出した頃、夏の終わりを惜しむ宴を聞きつけ、紛れた。


遠くで鳴る管弦と、傍らの水の音。

仰ぎ見れば綺羅の星に、儚げな三日の白い月。


乗り合わせの御仁が、酔いどれに今宵の月を詠み上げた。



出来は知らぬが風情はある。


喝采して御仁の杯を満たし、ではと我も、即興に歌を返して杯を受ける。


さてさて、風情に勝る肴はあるまい。

上流貴族の宴には、チャンスや褒美やご馳走を求め、

下級貴族も押し寄せるのです。


・・・でも、ただの酔っ払いの二人。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[良い点] 200文字の制約でこれ程の描写は素晴らしい、路傍之杜鵑さんと重なりますが、管弦を胡弓のように楽器名、傍らの水の音は、小波のさざめきとされると音が聞こえそうな表現になろうかと思います。 字数…
2011/09/10 23:08 退会済み
管理
[良い点] ・三日月を肴に呑むという風流且つ風情を感じさせる作風。 ・綺麗に纏まった文章と文体。 [気になる点] ・管弦という表現ではなく、鳴る音楽を想像させる楽器を表現した方がよいのではないか。 ・…
2011/09/08 14:34 退会済み
管理
[良い点] 綺麗で纏まったお話でした。 小説と言うより詩的な印象を受けました。
2011/08/28 22:36 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ