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始まりは奴隷

 「体が・・・、おかしい」

  暗い。手も拘束されている。

 「ちっ」

 陽一は捕まっている事を悟ると回想を始める。

 「おえっ」

 吐き気が陽一を襲う。

 「俺が兄を・・・殺し・・た・・」

 すると自分の体の周り冷えていく。

 そして意識を失うと・・・。


 陽一は兄、氷擬ひょうぎの倒れる所に目の当たりにしていた。

 「兄ちゃん!!どうして、」

 傷のあった所に手を伸ばす。

 すると傷口に触れると血が手から入り始める。

 兄の体が枯れ始める。

 手を離そうとはした。

 しかし何度やっても手が離れない。

 近くにあったナイフで手首ごと切り落とそうとした。

 しかし手は鉄の様に硬くなっていて切れなかった。

 そうして兄の体が枯れたのだ。


 ゴスッ

 頭が大きく揺れる。

 「こら、起きろ。お前を買ってくれる奴がいたぞ。運がいいな。ヘヘっ」

 こうして俺は目が覚めた。

 目の前には一人の少女が居た。

 茶髪に茶色の眼。

 外人だ。

 家族構成は1人か・・・。

 !!

 なんでこんなことが分ったんだ。

 そう陽一が考えていると少女が話しかけてきた。

 「私は、ホープ・レインよ。レインって呼んで。今日からあなたのご主人よ」

 しかし陽一にはその声は聞こえていなかった。

 いや聞こえていたが。一ミリも心に響いていなかった。

 「ああ、そう」

 すると少女は可愛らしい。笑みをみせると、奴隷商人に話しかける。

 「はい。代金の500万円」

 そういって500万の札束を商人に渡す。

 すると商人いやらしい笑みを浮かべて

 「では儀式をするんですね。」

 すると少女はコクンと頷くと商人の後ろの部屋に入る。

 魔法陣が書かれていて周りの蝋燭に火をつけ、魔法陣の上に俺とレインが乗る

 「儀式を始める。汝、血の契約によってこの者を下僕とせん。

  この契約下僕の左手に刻まれたし」

 儀式は短かった。しかし陽一の手には、消える事のない逆ペンタクルが刻まれていた。

 「ありがとうございました。またのご来店を・・・」

 商人はそういうとガチャリと乾いた音を立ててトビラを閉める。

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 「さて、じゃあキミの名前を教えて。」

 レインは笑顔で話していた。

 落ち着いた陽一は、落ち着くのがすこし遅かったと思いつつも、もう戻れないとも分って いたので冷静に

 自己紹介をする。

 「え~とっ俺の名前は真神陽一宜しく。聞きたいことが3つ程ある。1つ目ここはどこ?

 2つ目なんで俺を買ったの?3つ目キミはどこの貴族。」

 すると苦笑いで少女が教えてくれる。

 「ここは、なんて説明すればいいかな。日本?。二つ目の質問は、えと・・・その・・

 家事が苦手でその・・・」

 「分った。んで3個目は?」

 「え~と貴族は貴族だけど有名じゃないよ。アウス家」

 ・・・

 こうして俺の辛い生活が始まった。



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