表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

プロローグ

 とある国の僻地にある樹海、その深部と呼ばれる場所では不釣り合いな音が響く。

 金属同士をぶつけ合わせる、しかし耳障りではない心地よい音色のような物。

 それを聞いた者は幸福であるとされている。

「……悪くないな」

 音の発信源にいた女は手にした板を見つめる。

 平たく伸ばされ、そして鋭さを与えられたそれを人は剣と呼ぶ。

「また、試しに行くか」

 出来上がったばかりの、鍔も柄もないそれを片手に女は樹海をさまよう。

 身に着けているのは皮製の服、それをすっぽりと覆うように被っている布切れ。

 まるで幽鬼のような姿を見た者は不幸であるとされている。

 この樹海、深淵の黒森と呼ばれる土地にある二つの、そして元をたどれば一つの言い伝え。

 その元凶である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ