第7章-登場人物
【ロンバルディア教国】
・クイーン・エスメラルダ
26歳。ロンバルディア教国第66代女王。孤児院の出身で先代女王の養女となる。
絶世の美貌と稀有の聡明さから、臣民の人気と支持を得る。
女王就任後、多くの改革を進め、国力の強化に努める。
・サミュエル・ドゥシャン
24歳。光の力を持つ術者。
盲人で、暴徒に襲撃され姉のリリアンを失ってからは、宮廷に暮らす。
クイーン・エスメラルダの暗殺未遂事件と天然痘罹患において、術を用い彼女を救う。
・エミリア・マルティーニ宮廷顧問官
30歳。クイーン・エスメラルダが王女として王宮入りした頃からの無二の側近。
クイーンにとっては自らの半身も同然の股肱の補佐役。
クイーン・エスメラルダの暗殺未遂に際し、毒矢で左腕を失う。
・第三師団長ルーカス・レイナート将軍
36歳。教国の六人の実戦指揮官中では最も若く、防御戦と持久戦に強い。
教国の内戦で、プリンセス・エスメラルダの勧告に従い、カスティーリャ要塞を明け渡す。
レガリア帝国の軍人だったが、ヘルムス総統の統治に反発し、教国へと亡命した。
・第四師団長ラモン・グティエレス将軍
47歳。かつての近衛兵団士官候補生の戦術教官で、エミリアらの師でもある。
智謀の士で、その風貌と物腰から、「神仙」と称えられる。
・遊撃旅団長ドン・ジョヴァンニ将軍
48歳。ドン・ジョヴァンニは自ら名乗る通り名。
オクシアナ合衆国特殊部隊出身。ゲリラ戦術の名人で漁色家。
ロンバルディア教国の内戦で殊勲の手柄を立て、遊撃旅団の旅団長となる。
・ピエール・ボレロ
ロンバルディア教国の外務官僚。
かつてヤノ家と外交交渉を通じて交流があった関係で、ミコトらを保護する。
・ジェレミー・ラマルク
前ロンバルディア教国軍第一師団長。
豊富な経験と冷静な判断力を持ち、名将のなかの名将と称される。
老齢と軍令違反を理由に現役を退き、国都アルジャントゥイユに隠棲している。
・ミコト
24歳。十常侍ヤノ家の一門。 ミスズの姉。
夫や父母、親族を王国内の政変で亡くし、ロンバルディア教国へ亡命する。
母が術者の末裔であったが、ミコトは導きを受けられぬままに母を亡くす。
・ミスズ
20歳。ミコトの妹。
・アオバ
ミコトに仕える侍女。実家はヒュウガ流忍者の頭領。
【オクシアナ合衆国】
・アーサー・ブラッドリー合衆国大統領
オクシアナ合衆国の大統領。
特に軍事面で合衆国を大きく強化した辣腕政治家。
下半身麻痺の後遺症を持っているため、車椅子で生活している。
・ジェラルド・トンプソン合衆国大統領首席補佐官
オクシアナ合衆国の大統領首席補佐官。
大統領の最も信頼する側近で、優れた外交手腕を持つ政治家。
・マーク・ハリス合衆国国務次官
オクシアナ合衆国の国務次官。
お調子者だが、外交家としての交渉能力や調整能力は一流。
・ベンジャミン・グラント合衆国軍大将
スンダルバンス同盟派遣軍の主将。
・カイル・フェアファックス合衆国軍中将
スンダルバンス同盟派遣軍の副将。
【スンダルバンス同盟】
・イシャーン王
スンダルバンス同盟の四人の王侯の一人。「砂漠の禿鷹」と呼ばれる野心家。
連合体である同盟を自らが統一し、強大な王国を建国することを志している。
オユトルゴイ王国と手を結び、ラドワーン王と対立する。
・ラドワーン王
スンダルバンス同盟の四人の王侯の一人。高潔無比な人格者。
王国に領土通行権を売り渡したイシャーン王を非難し、挙兵する。
ネタニヤでの敗戦後、オクシアナ合衆国に救援を求める。
【オユトルゴイ王国】
・チャン・レアン
34歳。オユトルゴイ王国の大都督。名器「方天画戟」の使い手。
ブリストル公国を滅亡させ、イシャーン王とも手を結ぶ。
レアンは狼の意味であることから、「狼将」と呼ばれる。
・ウリヤンハタイ
35歳。柳葉刀を二刀で操る猛将。異名は「龍将」。
王国内の政争でチャン・レアンに敗れ、ブリストル公国に亡命する。
公国の滅亡後はその領内を跳梁し、ゲリラ戦を展開する。
・トゴン
朝廷の司空。
宮廷の内外に奸謀をめぐらす老人。
・スミン
24歳。闇の力を持つ術者。
その美貌と色香で、男は誰しも骨抜きにされる絶世の美女。
「傾国の美女」と称され、王国の事実上の支配者として君臨する。




