順和13年9月18日 4
伴奏は、CDに付属しているオフボーカルの音源を用いているそうだ。
最初の8小節。5人が1列になり、左からのウェーブと右からのウェーブを1回ずつ行い、元の体勢に戻る。次の8小節から、私たちは色々な振り付けを披露した。歌いながらダンスを踊るのは割と厳しいが、そこまで緊張はしていないので、歌詞や振り付けを間違えることはなかった。
後奏が終わった後、客席からは拍手が聞こえてくる。私たちは、希望の花言葉のダンスをするときの配置(後左 なーなん、後中央 かわみん、後右 私、 前-左 そかか 前-右 なっきぃ)になった。
「みなさん、ありがとうございます。次は希望の花言葉という歌を歌います、私たちの花言葉は『輝く未来』と『憧れ』です。歌詞にもでてくるので、これだけでも覚えて帰ってください!」
私はこれをみんなの前で話して、ダンスを始めていった。2番のAメロでかわみんがマイクを落としてしまうというトラブルがあったが、なんとか無事に歌をみんなに届けることができたと思う。
「輝く未来と憧れは 道端花の花言葉」
ここのパートは特に私たちの力が入る。観客が歌詞に合わせて手拍子をしてくれていたので、私たちも気分が高揚し、ファンと一つになることができた気がする。私たちはダンスを続けた。終わって数秒後、観客から再び拍手が聞こえてきた。
その後の道端花のダンスも、同じような調子で行うことができた。全ての披露が終わると、そかかが最後の挨拶を始めた。
「今日はライブというか、この場所で初披露を行わせていただきありがとうございました。私たちヘリアンサスガールズのCDは本日発売になります。iTunesやCDショップで発売しているので、是非聞いてみてください!」
私たちは、そかかがしゃべり終わったタイミングに合わせて舞台を降りた。舞台裏には次のユニットがもう待機している。私たちは、休憩を行うための場所に向かい、お茶を飲んで休憩した。
時計は13時55分を指している。物販は14時10分から行われることになっている。1枚1344円のタオルまたは1456円のCD(ともに税込み)を購入した人に、サインを書くという仕組みになっている。タオルはメンバー名が刻まれている&メンバーの色がついているため、対応するメンバーがサインを書くが、CDは誰か一人を指名してサインを書かせる、という仕組みになってる。
CDとタオルを両方買った場合、そのファンは2人にサインを書いてもらうことができる、という仕組みだ。ただし、1人が同じ人に2枚のサインを書くということはない。
タオルに関していえば、例えばあるファンが、私となっきぃのタオルを1枚ずつ買った場合、私となっきぃがそれぞれそのファンに1枚ずつサインを書く仕組みになっているが、同じメンバーのタオルを複数枚買っても、書いてもらえるサインは1枚だけ、というルールになっている。
CDは複数枚買ったとしても、サインをもらえるのは1人につきメンバー1人のサインだけだ。同じCDを複数購入することによるファンのメリットは特に存在しない、といった仕組みになっている。
「これから物販だけど、みんな体力大丈夫なの? 私もう結構疲れたんだけど」
かわみんはいかにも疲れていますといった表情で話す。私は少し疲労がたまっているが、まだ何とかなりそうだった。
私たちは、10分ほどだが目を閉じて休んだ。




