順和13年8月17日 10/順和13年8月18日 1
「この数字は、日本語の数字をローマ字で書いたときのイニシャルを表しています。十から一までの数をアルファベットで書くと、Juu、Kyuu、Hachi、Nana、Roku、Go、Yon、San、Ni、Ichi、Zeroとなります。?に対応するのは二なので、答えはNiのNとなります」
私は、こんなのわかるわけない、と思ってしまった。ひらめきクイズだから、答え自体はシンプルだが、実際に思いつくかは別問題だ。弟のどや顔が少し気に障るので、私は早く食べ終えて部屋へと戻っていった。
私は、LINEを確認した。どうやら、4人ともどっちの漫画も知らないようだった。私は「了解」のスタンプを押して、軽く筋トレをして風呂に入って、宿題をやって睡眠に入った。
朝起きたら7時。親が起こしに来た。昨日の夜何時に寝たか覚えていないが、目覚めはそんなに悪くない。人間は睡眠時間が1.5の倍数だと良く寝た感を感じると聞いたことがある。多分22時半ころ眠りについたのだろうか。
私は、朝ご飯を食べに1階へと向かっていった。今日の部活の事を考えるとちょっと頭が重くなる。私は、目を背けちゃいけないと思いながら部活から目をそらした。
正直言うと、楽器を演奏するのが嫌いなわけではない。私自身楽器は好きだが、それは一人で楽しんでいるからだったということについ最近気が付いた。私は、そろそろやめたいって言い出したい思いが日に日に強くなっていた。しかし、アイドル活動もこうなっちゃうのかなって考えると、怖くて言い出せなかった。
とりあえず今のところ、吹奏楽部はやめたければやめていい位の心持ちでいる。人は、ものに対して「あきらめない」「逃げない」「投げない」「全力疾走」が重要だというけれど、それは希望を持てるものに対しての話だと思っている。誰かが言っていたが、鬱になりそうなときはこの4つが一番まずいと聞いたことがある。私としては、とりあえずなんとかなる、位の気持ちでいることが一番落ち着いているような気がした。
もうバスも来る時間だ。家を出て、バス・電車と乗って学校まで向かった。A駅で万咲ちゃんと鉢合わせたため、私は彼女としゃべりながら学校へと向かった。
今年の4月、私は、それなりに希望をもって吹奏楽部に入った。最初の方で全力疾走したつもりだったが、今はそれが裏目に出ているようで、もう気力を失いつつあった。端的に言ってしまえば、吹奏楽部は、私が想像していた世界ではなかった。決していつもの5人組が嫌いとかそういうことではなく、また選んだのが完全な間違いだったとは思いたくないし思っていない。しかし、もっといい選択肢はあったんじゃないかなという葛藤は、私の中を何度も廻っていた。
考え事をしてうつむきながら歩いてると、万咲ちゃんが大丈夫?って聞いてきた。私は、ごめん大丈夫だよ、考え事してただけ、と彼女に嘘を言ってしまった。
私たちは、お互い何も会話を交わさないまま学校に到着した。




