順和13年8月17日 2
今は7時半だから、高橋さんが車で迎えに来るまであと1時間半ほどある。私は、Twitterに筋トレしてるところを載せて、ダンスの予習を始めた。踊りにくいが、そのうち慣れてくるんだろうな、と私は思っている。今は完全じゃなくてもいいだろう。その内覚えられる。そう思っていた。
踊っていると、すぐ9時になっていた。高橋さんから、家の前に着いたとのメッセージが届く。私は、緑茶の入った水筒と、弟の作った弁当と、学校の体操服をもって車に乗り込んだ。いつも通り、30分ほどで駅に着く。今日はかわみんが来ていたが、他の3人はまだ来ていなかった。
私は、少し早いがもう体操服に着替えた。普段は3回で着替えているのだが、この部屋にも窓はないし、外から見られることはないだろう、そう思っている。かわみんも、私と一緒に着替えた。
着替えている間に、そかかとなーなんが来ていた。なっきぃは、まだ来ていないようだった。私は水筒を飲んで、4人で軽く話をした。最近「Wolfred」という男性アイドルにはまっているとかいう話をしていると、気づいたらなっきぃが来ていた。彼女はあまり男子アイドルに詳しくないらしく、話についていけていないようだったので、私たちは彼女に気を使ってその話をするのをやめた。
今は9時50分。レッスンが始まるまであと10分だ。かわみん以外の3人が着替えに行っている間、私たちは送られてきたダンスの動画を見て覚えようとしていた。ナツアオソラは、曲中3回あるすべてのサビで、ダンスがあまり変わらない。つまり、1番のサビを覚えてしまえば問題がないということだ。1番の歌詞で説明すると、「空を見上げたら」で右手を前に上げて、左右に振りかざす。その間、体を1回転し、上空を見上げる。そして「雲はなく どこまでも」で、天いっぱいに手のひらを向けて、見てくれてるみんなに対して大きく両腕を振る。「透ける夏の青」では、再び空を仰いで、前にいる3人で1つに集まって右手を一緒に合わせる。サビの後半は「ミライ 晴れ空に」で右手を大きく上げて天を指さし、「この思い高く上げ」で上空に両手をかざして上に押し上げる。サビの最後の「僕は空へ行く」で、さらに再び空を仰いで、今度は5人で真ん中に集まり、右手を一緒に合わせる。そのような振り付けになっていた。
私は、10時になるまで数分間の間、この練習を二人で行った。5人で一緒になる部分がある以上、2人だけでは完全にはできないが、それでも何もしないよりはましだと感じていた。
3人が更衣室から戻ってきてすぐ長嶋さんが入ってきた。彼は、私たちに今日はナツアオソラのダンスを中心に行います、と伝えた。この曲では、私、なーなん、かわみんの3人が前、そかかとなっきぃの2人が後ろという組み合わせに決まっていたので、私たちは彼の指示でその態勢にそろった。




